サカイクおすすめ!自主練グッズ特集
2022年6月22日
ジュニア年代のサッカー選手もビックリしたトレーニングマットの効果・メリットを解説
ジュニア年代のサッカー少年・少女にとって、よくある悩み。それが「足が遅い」「スムーズに動けない」など、スピードアップに関するものです。
そんな課題を解決するために、タニラダーでおなじみ谷真一郎さんは、ラダートレーニングに加えて、ある秘密兵器を使って「速く走るための体作り」を行っています。それは「メトリクスフォーム」というトレーニングマットです。
東京都の強豪クラブ、JACPA東京FC U-10の選手たちにメトリクスフォームを体験してもらうと、面白いほど効果が現れ、動きが変わりました。その様子をレポートします!トレーニングマットの導入を検討しているサッカーチームの関係者、メトリクスフォームの効果や使い方に興味のある人などはぜひ参考にしてください。(取材・文 鈴木智之)
■まずは自分のバランスを知ろう!
「メトリクスフォーム」は、体幹(インナーマッスル)の一部であるローカル筋を活性化させるトレーニングマットです。ローカル筋とは背骨に付着した筋肉で、代表的なものに多裂筋、大腰筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋などがあります。
体幹筋の中で最も速く活動を開始すると言われていて、ローカル筋が活性化すると、身体の土台・軸の安定、コンタクトプレー強化、姿勢の安定、怪我防止など様々なメリットがあります。そのため、サッカー選手にとっては重要な筋肉だといえるでしょう。
メトリクスフォーム
最初に、谷さんは集まった子どもたちに、ある動作をしてもらいます。
「シューズを脱いで靴下だけの状態になり、頭の後ろで両手を組んで、片足で立ってみてください」
子どもたちは「これから何が始まるんだろう」と不思議そうな顔で、谷さんの言うとおりのフォームを作ります。
その状態で、谷さんが子どもたちの体をチョンっと押したり、軽く引っ張ると、簡単に姿勢が崩れ、足が地面に着いてしまいました。
トレーニング前のバランスチェック。少しの力でも不安定になりバランスが崩れてしまう
■こんなに簡単でいいの?メトリクスフォームのトレーニング
「このように、サッカーのプレー中に姿勢が崩れると、バランスが悪くなります。走るときも蹴るときもドリブルするときも、常に良い姿勢でプレーすることが、サッカーが上手くなるためのポイントです」
谷さんはそう言うと、メトリクスフォームを指し、「この上で片足立ちになって、足を前後左右に振ってみよう」とレクチャーします。
メトリクスフォームの上で前後左右に足を振るトレーニング
谷さんは「これをすることで、ローカル筋に刺激が入ります」と説明します。
使い方はとても簡単です。子どもたちはメトリクスフォームに乗り、前後左右に足を5回ずつ動かします。最後に足の指でマットを押して、背伸びを5回します。全部で1分もかからず、エクササイズは終了。こんな短時間で効果が現れるのでしょうか?
■すぐにわかる!トレーニング効果
「では、先程と同じ状態で立ってみましょう」
谷さんはそう言うと、子どもたちの体を引っ張ります。しかし、先程とはうって変わり、子どもたちのバランスは崩れません。
バランスが崩れなくなったことに自分でもびっくり
子どもたちから「あれ? なんで?」「すごい!」などの声が出ます。
「メトリクスフォームに乗ると、背中についている、バランスを整える筋肉が働き始めます。最初みんなは、この筋肉が働いていないからぐらついていたんです。メトリクスフォームに練習や試合の前に1分間乗ると、バランスを保つ筋肉に刺激が入るので、走るときや相手とぶつかるとき、ターンをするときなどに、スムーズな動きがしやすくなります」
メトリクスフォームの効果は2時間程度続くので、1度乗れば十分。子どもたちはすぐに効果を感じたようで「このマット、買えるの?」など、欲しがっていました。このように、メトリクスフォームはわずかな時間でも効果を実感できるトレーニングマットです。サッカーの練習前や試合前などに活用して、筋肉に刺激を入れることでより良いプレーにつながるでしょう。
■体幹を活性化すると、その後の練習も効果アップ!
谷さんからは「手を頭の後ろで組んだときに、顔を上げた状態を作ろう。顔を下げると、背骨の筋肉が効かなくなる。これは試合中も同じで、顔を下げると視野が狭くなり、当たられたときに体勢が崩れやすくなるので気をつけよう」とアドバイスが送られていました。
その後、タニラダートレーニングを行うと、JACPA東京・鈴木宏輝コーチの継続的な指導の成果もあり、見違えるように動きがシャープになっていました。
メトリクスフォームの後に行われたタニラダートレーニング
谷さんはその様子を見ながら「いいですね! だいぶ成長しましたね」と笑顔を見せます。
メトリクスフォームを体験した子どもたちは「(メトリクスフォームに)乗る前と比べて、相手に押されても耐えられるようになった」「倒れそうになったときに、体を支えられるようになった。練習や試合の前に、毎回乗りたい」とうれしそうに話してくれました。
実際にメトリクスフォームを使っている様子や使用した選手の口コミなどは、ぜひ動画で確認してください。具体的な使い方も理解しやすくなっています。
サッカーのトレーニングというとボールを使ったものが中心ですが、メトリクスフォームのようなトレーニングマットを使って体のバランスを鍛えることも大切です。トレーニングマットの活用に興味のあるサッカーチームの関係者は、使い方も簡単で、効果も実感しやすいメトリクスフォームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
谷さんの指導はこれだけにとどまりません。次回の記事では、メトリクスフォームを使った「キック力、キック精度の向上トレーニング」の様子をお届けします。こちらも驚きの成果が現れたので、ぜひチェックしてみてください!
■JACPA東京FCでのトレーニング映像はこちら