元日本代表・北原亘が教える サッカーに活きる!フットサルのおススメ個人プレー
2018年4月26日
第4回 「サイド後方エリア」は動くことでプレスを外す
フットサルはピッチが狭く、相手との距離が近いのが特徴です。しかし、そうした距離感でうまくプレーできるようになると、ピッチが広くなるサッカーでは自分の頭や体の動きに余裕が生まれ、いいプレーがたくさんできるようになります。
ではどうしたら狭いピッチでうまくプレーできるのか? フットサルのピッチを、いくつかのエリアに分けて考えてみましょう。(構成:ストライカーDX編集部)
■奪いにくる相手の裏を取る
前線に早くボールを運ぶことを考えるエリアですが、自陣なのでここでボールを奪われると失点につながるので注意が必要です。
相手がボールを奪いに向かってくると、その裏にスペースができやすいので、ここをうまく使えるようにします。そのためには横向きにならず、自陣も相手陣も見られるような視野の確保が大切になります。
■斜めに走り込んで、相手の状況をうかがう
味方GKからのボールを受ける、よくある状況です。マークにつかれてパスコースがないときは、サイド後方にいる選手が斜め前に動いて、相手の出方をうかがいます。
自分にマークがついてくれば、前線の味方へのパスコースが空きます。自分にマークがついてこなければ、中央のスペースで自らボールを受けて前へ展開していきます。
■味方へのパスコースを作る
■自ら中央で受ける
■動くことで状況を変える
斜めに動くことで、ピッチ上の状況を変えることができ、それに対する相手の対応を見ることで有利なプレーができるようになります。
最初に相手が詰めてこなければ、サイド後方でGKから足元にパスをもらい、前に運べばOK。相手が近くなったらワンツーやサイドチェンジなど、いろいろな展開ができます。
北原亘(きたはら・わたる)
Fリーグ名古屋オーシャンズのキャプテンとして、リーグ9連覇に貢献。フットサル日本代表で2度のワールドカップに出場。2016年に引退。現在はクリニックや普及活動で全国を飛び回っている。