元日本代表・北原亘が教える サッカーに活きる!フットサルのおススメ個人プレー
2018年4月27日
第5回 「後方エリア」はリスクを避けつつスペースを作る
フットサルはピッチが狭く、相手との距離が近いのが特徴です。しかし、そうした距離感でうまくプレーできるようになると、ピッチが広くなるサッカーでは自分の頭や体の動きに余裕が生まれ、いいプレーがたくさんできるようになります。
ではどうしたら狭いピッチでうまくプレーできるのか? フットサルのピッチを、いくつかのエリアに分けて考えてみましょう。(構成:ストライカーDX編集部)
■いかに相手陣へ運ぶかを考える
空いているスペースを使って、いかにボールを相手陣に運べるかを考えるエリアです。しかし、自分たちのゴールにいちばん近いところなので、失点に直結するリスクは避けないといけません。
自分が奪われるだけでなく、味方が取られそうなパスを出してしまうのもNGです。常にピッチを広く見られる視野を確保し、敵味方の状況を把握しましょう。
■ブロックで味方をフリーにさせる
スペースを作り、味方をフリーにさせるのに、「ブロック」のプレーがあります。自分のマークを引きつけつつ、味方のマーカーの進路をじゃまするのです。
相手2人を自分のところへ集中させることで、味方がフリーでプレーする時間を確保します。
■ブロックの動き
左へパスを出し、右の味方とスイッチするときにマーカーのじゃまをする
1.左の味方へパスを送ります
2.右の味方とスイッチします
3.このとき味方のマーカーをブロックします
4.フリーの味方がパスを受け、空いている中央から前進します
■マークを遅らせる感覚で
ブロックといっても、手を使ったり自らぶつかっていったりすると当然ファウルになります。相手の進む先に待っている感じで、あくまでも相手と動きがかぶってしまったように見せるのがポイントです。
何が何でも相手を止めるのではなく、相手のマークを一瞬遅らせるつもりの感覚でやりましょう。
北原亘(きたはら・わたる)
Fリーグ名古屋オーシャンズのキャプテンとして、リーグ9連覇に貢献。フットサル日本代表で2度のワールドカップに出場。2016年に引退。現在はクリニックや普及活動で全国を飛び回っている。
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