日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」

2017年5月11日

基本だからこそ奥が深い「インサイドキック」

浦和レッズの柏木陽介選手のプレースタイルは「ゲームメーカー」と呼ばれます。誰よりもボールに触って、ゲームのリズムをつくり、決定的なチャンスを演出する——。そんな選手になるためには、何を身につければいいのか。柏木選手が大事にしていることをアドバイスします。(文:北健一郎、写真:松岡健三郎)
 

■正確なパスはゲームメーカーの必須

サッカーの基本中の基本であり、試合でもっとも多用するキックが「インサイドキック」です。
 
短い距離のパス、やや離れた味方へのパス、ときにはシュートでも使います。インサイドキックが正確に蹴れなければ、試合の多くの場面で思ったようにプレーができません。
 
特にディフェンスラインから前線まで幅広いエリアでプレーする可能性があるゲームメーカーは、ボールを触る回数が多く、パスを出す機会も非常に多いポジションです。
 
そのため、正確無比なインサイドキックが蹴れることはゲームメーカーにとって必須と言える能力なので、練習して正しい蹴り方を覚えましょう。
 

■インサイドキックの蹴り方

1.助走はワンステップで蹴れる距離から、しっかりとボールを見るようにしましょう
 
2.軸足をボールの真横に置き、つま先を蹴る方向に向けます
 
 
3.土踏まずから踵の辺りを面にし、ボールの中心を捉えるように蹴ります
 
4.蹴る方向にまっすぐに脚を振り抜くように意識しましょう
 
インサイドキックは、主に近い距離の味方とのパス交換で多用します。相手の足元へ正確なボールを届けられるのでミスが少なく、パスの中では一番使う用途が多い蹴り方です。
 
【柏木選手のアドバイス】
 
インサイドキックのポイントは、コンパクトな振りで、くるぶしの下辺りでボールの中心を正確に捉えることです。また軸足の位置は基本的に真横ですが、自分が一番強くボールを叩けるポイント人それぞれ違うので、練習して見つけましょう。
 
次に、足元に通す強めのインサイドキックをご紹介します。
 
次ページ:距離のある味方にビシッとつけるパス

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