日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」

2017年5月23日

決定的なチャンスをつくる「アウトサイドキック」

浦和レッズの柏木陽介選手のプレースタイルは「ゲームメーカー」と呼ばれます。誰よりもボールに触って、ゲームのリズムをつくり、決定的なチャンスを演出する——。そんな選手になるためには、何を身につければいいのか。柏木選手が大事にしていることをアドバイスします。
 
今回は相手の裏をかくパスを出せる「アウトサイドキック」について。アウトサイドキックができると狭いエリアでの選択肢が増え、余裕をもってプレーすることができます。(文:北健一郎、写真:松岡健三郎)
 
 
<<【連載第2回】足首の角度で蹴り分ける「インステップキック」
 

■相手に読ませない「アウトサイドキック」

攻撃を組み立てる中盤から前線にかけたエリアは選手が密集し、常に限られたスペースでプレーを強いられます。
 
アウトサイドキックでパスができるようになれば、狭いエリアでの選択肢が増え、余裕を持ってプレーができます。
 
例えば左足でボールをキープしている場合、インサイドキックで左側へパスをするためにはボールの位置や身体の角度、または右足に持ち替えなければパスができません。
 
相手が素早く寄せてきて余裕がない場面では、アウトサイドで近くの味方にパスをして、時間をかけずにボールを離すことは、ゲームメーカーに必要なテクニックの一つです。
 

■アウトサイドキックの蹴り方

1.助走はボールに対して身体の外側から取る形になります
 
2.軸足はボールの真横に置きますが、蹴り足の膝が内側に入るように振ります
 
3.ボールのやや内側を足の甲の外側に当てるようにインパクトします
 
4.インパクト後は内側に少し捻るような形のフォロースルーになります
 
アウトサイドキックは、ドリブルでバイタルエリアへ侵入し、ディフェンスラインの間を縫うように、左のアウトサイドで左へ巻くようにスルーパスを出すときなどに使用します。相手が読みづらい裏をかくパスが出せるのが特徴です。
 
【柏木選手のアドバイス】
 
例えば相手が右側から寄せてきている場合、左利きの選手は遠い位置でキープするために、アウトサイドで外側へ回るようにボールを動かすことがあります。こうしたスペースも時間もない場合に、コンパクトなモーションでパスを出せるアウトサイドキックが重宝されます。
 
次に、長い距離を飛ばすアウトサイドキックをご紹介します。
 
次ページ:長い距離を飛ばすアウトサイドキック

サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガに登録しよう!

※メールアドレスを入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

メールアドレス

1  2

関連記事

関連記事一覧へ