サッカーを心から楽しむための思いがけない方法!「無愛想」のススメ
2017年3月 7日
信頼されているという安心感を得ることで、子どもはのびのびプレーできる
■サッカーも同じ。安心感を得ることで、子どもはのびのびプレーできる
これはサッカーにおいても全く同じことです。サッカーの上達のためには、子ども自身が自分のことを信じなければなりません。子ども自身が高い目標を持つ必要があります。与えられた目標ではダメですし、子ども自身がその目標を達成できると信じていなければなりません。
そのとき、親にできることは何か。それは、親が子どものことを子ども以上に信じること。子どもが不安なとき、一緒に不安になるのではなく、子ども以上に子どものことを信じてあげること。不安や心配から子どもと接するのではなく、この子ならできるのだと信じているところから行動していくことがすごく大切なことになります。
たとえ失敗しても、上手くいかないことがあっても、現状の上手くいっていないことばかり見るのではなく、必ずそこから何かを学び「成長」していくのだという視点を持つこと。子ども自身に成長する力があると知っている状態。その状態から行動していくこと。その根本的な「在り方」が大切なのです。
なぜ父はそこまで私のことを信じることができたのか。それは、まず父親自身が己のことを信じていたからでしょう。自分のことを信じることができなければ、人のことを信じることはできません。人は自分に対していつもしていることを、他人に対してもするものです。
自分をいつも責めている人は他人のことも責めるし、自分の悪いところばかりを見ている人は他人の悪いところばかりを見る。自分を信じていない人は他人を信じることはできない。親が自分のことを信じられなければ、自分の子どもを信じられないのは当然のことです。だからこそ、まず大切なのは自分との関係。自分が自分を信じ、子どもの結果や行動とは関係なく良い状態であること。子どもの結果に関わらず親が良い状態で在ることができれば、子どもは安心してサッカーに打ち込むことができます。
受験のときも、自分の受験の結果次第で親が幸せかどうかが変わってしまうといったことや、結果次第で愛されるかどうか決まってしまうのではないかなどという余計な心理的負担もなく勉強を続けることができていました。子どもである自分の結果に関わらず親は幸せだし、結果に関わらず愛してくれるという絶対的な安心感が私を支えてくれていたのです。
サッカーをしていれば、試合に勝つ日もあれば負ける日もあるでしょう。レギュラーにになれる日もあれば、なれない日もあり、良いプレーができる日もあれば、できない日もある。ただ、そういった結果や状況に関わらず、親が良い状態で在ること。親が常に自分のことを信じてくれていること。そういう絶対的な安心感を家庭の中に感じることができてこそ、子どもは力を発揮することができるのです。
そのために、親自身が自分のことを信じ、良い状態で家に居るということが大切なことなのです。
池田潤/作家・メンタルトレーナー
京都大学法学部在学中に立ち上げた勉強法ブログが人気となり、学生ながらカリスマブロガーとして活躍。現在はメンタルトレーニング、コーチング、執筆活動、ブログなどの情報発信を中心に活動している。メンタルジム「イケジム」主催。著書に、『勉強の結果は「机に向かう」前に決まる』『未来の自分をつくる勉強法』、『毎日15分自分と向き合えば、「欲しい結果」がついてくる』、『自分の「武器」を見つける技術』がある。
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