あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2018年1月26日
3対2や鳥かごをやっているけれど......基礎をしっかり身につけるには?
■「試合をする意味」を大人が正しく理解すること
※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません
試合は、練習したことをやってみる場所です。ですが「試合をする意味」が徹底されていないと、子どもなので何も考えずにやみくもにボールを蹴ってしまいます。
これは実は大人も同じです。試合をする意味を正しく理解できていないと「こうしろ」「ああしろ」と練習でやっていないことを要求したり、練習してきたことはそっちのけで「何が何でも勝つ!」というような精神論をふりかざす指導になりがちです。
ですので、試合中でなくても、ハーフタイムで「何を練習してきたんだっけ?みんなで話し合ってみて」と子どもだけでミーティングさせてもいいでしょう。
私は、そのようなことも含めたものが基礎だと思います。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。