あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2018年2月 2日
中学生年代で習得必須なサッカースキルは何? おすすめのトレーニングを教えて
■攻撃、守備の理解と「駆け引き」でサッカーが一段と面白くなる
※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません
中学生時代にもうひとつ挑戦してほしいのは、チーム全員で「賢く点を取る」ということです。
幅と深さを理解したら、そこに自然と駆け引きが加わります。
例えば、相手の守備が前に出てこなくてゴール前にスペースがつくれないのなら、そのバランスをどう崩すのか。そんなことを選手と一緒に考えます。コーチのアイデアも伝えます。
相手を引き出して、出てきたと見たら裏を狙う。
そんな「駆け引き」ができるようになってほしい。駆け引きをするようになると。パスをする楽しさや、仲間と一緒に連動して点を取る面白さがわかります。面白いと思えば、もっと追究する。仲間と「どうやったら賢く点を取れるか」を話し合ったり、コーチングし合ったり。そういったことを主体的に行う姿を目指してください。
コーチのみなさんが行っている練習や試合の中で、いかに「適切なテーマ」を持たせるか。そこをどこまで追求できるか、徹底できるか。そこを意識してみませんか。
全員攻撃・全員守備と駆け引き。
中学でその二つを意識させるだけで、やる側も観る(教える)側もまた一段とサッカーの面白さが味わえるはずです。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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