あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2018年3月 2日

勝負事なので勝つ事は非常に大事。育成年代で勝ちにこだわるのはダメですか?

■サッカー大国ドイツのジュニアは、全員同じレベルで育つ

※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません

私は常日頃から「試合は全員を同じだけ出場させてください」と話します。

それは小学生だけでなく、中学生も全員試合に出る。もっといえば、アマチュアならば、社会人でも全員が試合に出るべきだと考えます。

千葉にいるとき、市原市の社会人チームの監督を務めたことがあります。私は全員試合に起用しました。すると、一部の選手が私に「どうしてあの選手を使うのですか?」と尋ねてきました。

理解してもらうのに時間はかかりましたが、最後は「池上さんとやって、サッカーが楽しいということを思い出した」と言ってくれました。

ドイツでは、ジュニアのカテゴリーでは、みんながほぼ同じレベルで育っていきます。それは練習の質の高さや、指導者の力量の違いもありますが、何よりも低学年から常に試合に全員出場させるからだと思います。

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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コーチからの【チーム指導の悩み】に池上正さんがお答えします(例:年代がバラバラなチームの練習メニューなど)※記事になります
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