あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2019年6月 7日
小さいグランドでもスキルや判断力を身につけられる?
■練習頻度が少なくても強くなれる
最後に全体的な話をします。
練習はどのくらいの頻度で行っているでしょうか。もし、狭くてもその場所がほぼ毎日使えるようなら、部員を2グループに分けて練習日を変えてもよいでしょう。そうすると、25人ずつで練習できます。
私が卒業した大阪体育大学大で、私の先輩の祖母井秀隆さんがコーチをしていたころ、部員をAとBの2チームに分けて、それぞれ三日ずつ練習していました。Bチームは社会人登録をしていたのですが、選手がどんどん上達してしまい、日本リーグに入る手前まで強くなったことがありました。
大学生が週三日で強くなるのですから、中学生は平日2回の練習で十分だと思います。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。