あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2019年9月14日
限られた時間でトラップやパスの技術を効率よく教えるトレーニングはある?
■ヘディングの技術が必要になる時期は......
そのあたりを意識して練習していけば、見て、考えて、判断するというサッカーに不可欠なスキルも身につきます。
また、まだ4年生なのでヘディングを特別に切り出して練習する必要はないと思います。ミニゲームの中で、浮いたボールが出てくれば子どもたちは自然にヘディングします。
アメリカのサッカー協会は12歳以下の子どもたちは、ヘディング禁止にしました。日本はまだそこまで行っていませんが、私の考えるのは、ヘディングという技術が必要になる時期を考えなければいけないと思うのです。
セットプレーからの得点機会を作り出せるのはどのくらいの学年からでしょうか? 少なくても6年生以上ではないでしょうか? それ以降からトレーニングし始めれば十分だと思っています。
練習の時間は決まっています。ヘディングよりもほかのことに時間を使いましょう。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。