あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2021年5月28日

初心者サッカーコーチの指導の勉強に!トレーニングのポイントを解説

■団子サッカーにならないためにどうしたらいいか


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

欧州に行くと、子どもたちは団子になっていません。ところが、日本ではそうなります。
「たくさんいても抜いちゃえ」
「ほら一対一で勝負だ!」

という言い方を大人がするからだろうと思います。団子になるのは、日本の指導環境によるものなのです。足が速い、ドリブルが上手い子は、低学年や中学年ならひとりで抜け出すことができますね。だから「(ひとりで)行け!」と言ってしまいます。

その子がドリブルし始めたときに、他の子も走っている? ひとりだけで点を取るのではなく、みんなが点を取るようにするには?

そんなことを子どもたちと一緒に考えてください。「きちんとサッカーになる」ということを目指してほしいと思います。

■サッカー未経験のコーチでもできることはたくさんある

今回は、サッカーの経験がないサッカーコーチが日々のトレーニングを実施するに当たってどういった点が大切になるのか、池上さんにアドバイスしてもらいました。

サッカーコーチ初心者、サッカー未経験だからといってコーチができないわけではありません。今回アドバイスしてもらったように、短いトレーニング時間の中でも最初にゲームをする、臨機応変にトレーニングプランを変更する、試合をよく観察してみるといったポイントを意識することで、初心者でもしっかりとしたトレーニングを行うことができます。

サッカーコーチとして指導の勉強をすることはもちろん大切です。初心者であればなおさらだといえるでしょう。子どもたちの試合を見ることはもちろん、プロの試合も観戦することも勉強になります。今回のアドバイスを参考に、トレーニングに取り組んでみてください。

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池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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