あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2021年7月30日

でこぼこピッチだとぐらついて転びやすい子どもたちのボディコントロールを強化する練習はある?

■小学生年代の体幹トレーニングについてJクラブトレーナーの見解は......


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

あるJリーグのトレーナーによると、小学生の体幹教室が流行っているそうです。でも、そのトレーナーは「小学生の間は走り回っていればいいんですよ」と話していました。例えば練習中のミニゲームで勝ち負けを意識して必死でやれば、おのずと体幹(※背骨の周辺部分の胴回りのこと)は鍛えられます。

プロになったときに「身体のここが弱いね」と意識して鍛えればいいのです。「小学生の間は、普通に練習していればいい」が大方の見解です。

結論として、少々ピッチが荒れてても、グラウンドは絶対きれいなほうがいいと私は思います。オランダサッカー協会の考え方と一緒です。そのなかでいい技術が磨ける。いい技術を出せる。

コンディションが良好なグラウンドでいい技術をつけることを、まずは考えてください。

 

池上正さんの指導を動画で見る>>

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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