あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2021年10月15日

強いボールが蹴れなくて相手に取られてばかり、強く蹴る方法をどうやって身につけさせればいい?

■少年サッカーは中学の予備校ではない、年代に合わせた指導を


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

このように、指導を捉え直すことが必要です。小学生のコーチにお願いしたいのは、7歳から12歳までをどんなふうに育ててあげるか。例えば、7歳まではこんなことが必要だから、よく見て考えられるよう、7歳が認知できる人数にしてあげます。例えば、5人くらいで。顔を上げると全体が見えるくらいのサイズのコートにしてあげましょう。

決して少なくない数のチームが、広すぎるグランド、多すぎる人数で、サッカーをやらせています。これを6年間続けてしまうと、適切な人数と、適度な広さのコートで6年間継続した子どもたちとでは、大きな差が生まれることでしょう。

少年サッカーは、中学生(ジュニアユース)の予備校ではありません。「中学で困らないように」などと考えず、その年代で大事なことを忘れず、ゆっくり育ててあげてください。

 

池上正さんの指導を動画で見る>>

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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