あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2021年10月29日

浮き球が苦手で、ルーズボールもバウンドが収まるまで奪いに行かない。浮き球への対応を身につけさせる練習メニューはある?

■10歳ぐらいの子どもたちにとって練習メニューより大事なこと


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

先日は、高校生の練習をみてきました。コロナ明けで練習が再開。しばらく公式戦もありません。そういう状態だと「基礎練習から」「体力トレーニングから」みたいなことになりがちですが、こういうときこそ「サッカーが楽しい!」という思いをさせたいと思いました。そこで、ミニゲーム大会をしました。

上記のように、タッチ数を制限したり、さまざま変化を設けます。選手たちは「難しい!」と言いながら課題をクリアします。一所懸命やります。ミニゲーム大会は「このコートはJ1」、「こっちはJ2」など決めて、ゲームに勝つと「昇格」していきます。人数は4人でやりますが、人数の関係で3人チームもいます。3人が4人に勝つとすごく嬉しいですね。終わると全員が「今日は楽しかった~!」と声をあげていました。

10歳くらいの子はすべてが楽しめるようにしてほしいと思います。メニューではなくて、どう楽しんでもらえるか? そこが指導者の技術というか指導力でしょう。

 

池上正さんの指導を動画で見る>>

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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