あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2022年5月27日
数的優位を作る指導のコツ、どこを見て、何が見えていればいいのか理解させる教え方はある?
■どうして成功したか、どんな時に成功したか、を認知させる
7つ目は「どうして成功したか」を認知させること。
どんなときに成功するか。そういう状況やタイミングがあります。それを子どもたちに伝えましょう。なんだか知らないあいだに成功している。それが子どもです。
そこで、「どうして成功したんだと思う?」と問いかけながら認知させることが重要です。
オシムさんのインタビューの映像を見返すと、こんなことを言っています。
「私は、サッカー小学校の教師のつもりでやっている。小学生の判断がいつも正しいわけではない。だから伝えてあげなくてはいけない」
オシムさんも選手(子ども)たちの成功を、ちゃんと解説してあげていました。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。