緊張は小さくできる!「あがらない体」のつくり方

2017年4月 5日

自信のなさから来る緊張をコンパクトにするには、努力と成長をほめて「できる」という気持ちにする

試合の前や大事な本番はもちろん、練習中にコーチの厳しい指導を受けて緊張してしまい、失敗を恐れて普段通りに体が動かせなくなることがありますよね。
プロ野球チームをはじめ、トップアスリートから会社経営者・教育現場でこれまでのべ5,600人以上を見てきたメンタルトレーナー・石津貴代さんは、「緊張はコントロールできる」と言います。
連載第3回目は、「緊張の原因となる5つの要因」の中から、「自信がない」ことが原因で生まれる緊張をコンパクトにする方法を教えていただきました。
(紹介文:サカイク編集部、本文:石津貴代)
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努力や成長をほめて「できる」という気持ちにする

これまでのコラムでも書いたように、人が緊張する原因は主に下記の5つです。
<緊張の5つの原因>
1.失敗や評価に対するもの
2.自信がない
3.過去の失敗を思い出す
4.準備不足
5.初めての場所や経験
前回は、「失敗・評価への恐怖」をどうコントロールするかについてお伝えしました。今回は「2.自信がない」についてお伝えします。
自信のなさから起こる緊張は、以下の2つのような意識がベースになっています。
1.「今の自分はまだまだ」と自分に自信が持てない
2.「人と比べて、自分はダメだ」と比較して落ち込んでしまう
どちらも自己評価・自己承認力を高めることが大切になってきます。
「自信がない」という大人の方に、私はいつも同じ質問をします。「子どもの頃に、親からほめられた記憶はありますか?」すると9割近くの方が「ほとんどない」、「まったくない」と答えます。
私たちの自己承認力というのは、幼少期に「周りの大人が認めてくれる」ことで育ちます。自分が努力や成長をしたポイントでほめてもらうことで、「自分はできるんだ」という肯定感がついていきます。「成長や努力を自分で認められる、つかめる」ようになるためには、まずは大人がそのポイントを教えてあげる必要があるのです。
次ページ:自信を育てるポイントがある

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