U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013特集
2013年8月28日
【大会結果レポート2日目】U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013
8月27日(火)から~8月30日(金)の日程で、ヴェルディグラウンド、味の素スタジアム西競技場にて開催されているU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013の大会2日目の結果と試合レポートです。
■大会2日目試合結果
【グループA】
柏レイソルU-12 3-0 鹿島アントラーズジュニア
チョンブリFC 1-2 大宮アルディージャ ジュニア
【グループB】
セレッソ大阪U-12 2-3 東京ヴェルディジュニア
FCバルセロナ(スペイン) 8-1 ベガルタ仙台ジュニア
【グループC】
東京都 U-12 4-1 川崎フロンターレU-12
リバプールFC(イングランド) 3-0 横浜F・マリノスプライマリー追浜
■予選リーグの星取表(画像をクリックすると大きくなります)
※黄色が明日の決勝トーナメント進出チーム
■17ゴールで3戦全勝 首位通過を決めたバルセロナ
「非常に満足しています。選手たちはとても良く頑張ってくれていて、いい試合ができています。」 FCバルセロナのマルセル・サンス・ナバーロ監督は会見場で二日間を振り返ってこうコメントしました。
1日目は東京ヴェルディジュニアを4-0、セレッソ大阪U-12を5-0で下し、今日はグループリーグ最終戦となったベガルタ仙台ジュニアに8-1で快勝。「私たちにとってはプレシーズン(シーズン開幕前の期間)」というサンス監督ですが、バルセロナはメンバーも変わった新チームとは思えない完成度の高いプレーを披露、大会2日目の今日も周囲を驚かせるようなプレーで魅せてくれました。
「10分間は耐えられました。昨日の他チームの試合を見て、ボールを奪ったら『なるべく早く前に』ということを徹底してやったのですが、厳しい守備にさらされて、前線の選手たちがなかなか思うようにプレーできませんでした」
ベガルタ仙台ジュニアの壱岐友輔監督は個別の対策をしてもなお、それを上回るパフォーマンスを見せるバルセロナに「ゲーム運びがまるで大人のようだ」と驚きを隠しませんでした。
▲ベガルタ仙台ジュニアの壱岐友輔監督(写真右)
7.佐藤唯人君のポジションを一枚上げ、FW9.川口優大君とのコンビでチャンスメイクをする作戦は、試合の序盤こそ何度かチャンスを演出しましたが、試合時間の経過とともに徐々にバルセロナが“らしさ”を発揮。後半に入り、バルセロナが久保建英君らを投入すると立て続けに失点を許し、終わってみれば8失点を許してしまいました。
PKで一矢を報いたものの、大差での敗戦。さらに普段はボールロストの少ない選手が“らしくないミス”を犯してしまうほど強烈な守備のプレッシャーを目の当たりにし、壱岐監督は試合後「課題を突き付けられたような気がします」と、この試合の感想を率直に話してくれました。
■バルサ監督が語る日本チームの「守備」
「日本の子どもたち、チームについては、次の3つのことを印象として感じました」
バルセロナのサンス監督は2日目終了後、報道陣に日本チームの印象をこう答えています。
「ひとつはフェアプレーの素晴らしさ。もうひとつはプレーがうまく行ってもそうでなくても、チームの状態が良くても悪くても、最後まで諦めずに頑張ること、3つ目は技術に優れていること。ただし……」
ポジティブな3つの要素をあげたあとサンス監督はこう続けました。
「攻撃の際の技術に比べて、守備の技術、DFへの球際がヨーロッパのクラブに比べて緩い点が気になりました。距離を詰めるのに時間がかかるため、こちらが攻撃の準備する余裕がありました。」
この指摘は裏を返せば、バルセロナの間合いを詰めるスピードの速さを表しています。大会初日も普段はビルドアップできる場面でバルセロナの選手にプレッシャーを掛けられ、ボールを失ってしまう選手が多く見られました。これはリバプールが国内のチームと対戦した試合でも同じようなシーンがよく見られました。
「精神的なプレッシャー、見えないプレッシャーがかかっているのかもしれません。まだ距離があるのに思った以上にプレッシャーがかかっている。他のチームの試合を見ていてもそうですが、普段ならありえないミスでボールを奪われていました。」壱岐監督もバルセロナの詰めの速さに選手が戸惑っていたと言います。
世界との差を実感した指導者、選手たちはその差を知り、少しでもその差を 埋めるために大会の中ですでに動き出しています。
■明日からはいよいよ決勝トーナメント
「明日からはトーナメントでミスは許されなくなる。もう少し勝利を意識したい」
サンス監督は明日から始まる決勝トーナメントに向けての抱負を語りました。午後から行われた親善試合でも鹿島アントラーズジュニアに3-0で快勝。 後半途中からの出場となった久保君もゴールこそなかったものの2つのアシストを挙げ、レベルの高いチームの中で存在感を見せ続けています。
▲FCバルセロナのサンス監督
もうひとつの欧州からの参加チーム、リバプールFCも試合を追うごとにコンディションを上げている様子。右サイド7.ネコ・ウイリアムス君のクロスから9.ポール・グラッツェル君が合わせるというホットラインが機能し、3戦全勝でグループリーグをトップ通過しています。
グループAでは柏レイソルU-12と大宮アルディージャジュニアがタイから参加のチョンブリを撃破して1位、2位通過。そのチョンブリも3位チーム中成績上位で決勝トーナメント出場を決め、親善試合ではセレッソ大阪U-12を相手に小柄なエースストライカー9.チッサヌッポン・ショティ君が4得点を挙げる活躍。徐々に調子を上げてきています。
早いもので夢の対決が続く本大会もあと残り2日。3日目の明日は準々決勝と順位決定戦が行われます。
■大会3日目(準々決勝、順位決定戦)の試合
<<準々決勝 M1>>
Aグループ1位:柏レイソルU-12
G3位の上位①:チョンブリFC
<<準々決勝 M2>>
Cグループ1位:リバプールFC(イングランド)
G3位の上位②:セレッソ大阪U-12
<<準々決勝 M5>>
Aグループ2位:大宮アルディージャ ジュニア
Bグループ2位:東京ヴェルディジュニア
<<準々決勝 M6>>
Bグループ1位:FCバルセロナ(スペイン)
Cグループ2位:東京都 U-12
※準決勝は、M1とM2の勝者、M5とM6の勝者が対戦
<<順位決定戦 M3>>
Aグループ4位:鹿島アントラーズジュニア
Bグループ4位:ベガルタ仙台ジュニア
<<順位決定戦 M4>>
Cグループ4位:横浜F・マリノスプライマリー追浜
G3位の最下位:川崎フロンターレU-12
なお、大会3日目(準々決勝、順位決定戦)の模様はニコニコ生放送で無料ライブ配信される予定です。大会の観戦は無料ですが、混雑した場合は入場制限される可能性もあるとのことですので、遠方の方などはインターネットでの観戦もオススメします!
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■大会公式ホームページ
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