U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014特集

2014年8月22日

打倒バルサもあり得る!?タレント擁するセレッソ大阪U-12

今年は、前回大会優勝チームのバルセロナに加え、イタリアの強豪ACミランも参加します。バルセロナ、ACミランが来日するとなると、どうしてもこの2チームの注目したくなりますが、海外の強豪にも劣らない魅力的な選手達を揃えたチームが日本にもあります。それは、セレッソ大阪U-12です。
 
セレッソ大阪の育成機関は、日本代表FW柿谷曜一朗選手をはじめ、多くの優秀な選手を輩出していることで有名です。そのため、U-12にも高いポテンシャルを持つ選手が在籍しています。特に、今年のチームは魅力的な選手を取り揃えています。その証拠に、セレッソ大阪は、8月3日から9日にかけて行われた全日本少年サッカー大会で、初優勝を成し遂げています。しかも、選手の成長を重視し、ミスを覚悟でたくさんのチャレンジを促した上での優勝ですから、その価値は非常に大きなものです。そこで、今回はそんなセレッソ大阪の中でも特に注目して欲しい選手たちを紹介します。
 

■信頼高き守護神、上林豪

 
セレッソ大阪の大谷武文監督は、成長をうながすために選手たちにチャレンジを求めます。先にも述べましたが、チャレンジを心がけるということは成功だけでなくミスが増えることも意味します。そのミスは、失点に直結することもあります。そんな味方のミスの多くを救ってくれるのが、守護神の上林選手です。
 
上林選手は、コーチング、セービング、飛び出しの状況判断、浮き球処理、ビルドアップ、どれも高水準でこなす小学生離れした非常に優れたGKです。特にコーチングに関しては、本人も「コーチングが自分の武器」と自信があるようです。また、「みんなが焦っていて流れが悪い状況なら、優しい口調にしたりとか、次に繋がるポジティブなことを言って、自分が流れを変えようと意識しています」と、勝利のために、工夫しながらチームを支えていることを明かしてくれました。上林選手がいるからこそ、フィールドの選手たちはミスを恐れず、思い切ったプレーができているのかもしれません。
 
 

■チームを支えるキャプテン、川上航立

 
どのチームにもエースナンバーというものが存在していますが、セレッソ大阪の場合は、森島寛晃、香川真司、清武弘嗣、柿谷など、そうそうたるメンバーがつけていた8番がエースナンバーです。そのNo.8をU-12でつけているのが、キャプテンの川上選手です。左サイドでプレーする次世代のエース候補は、足下の技術がしっかりしているだけでなく、インテリジェンスも高い選手です。また、嗅覚も優れているため、こぼれ球を押し込んで点を決めたかと思えば、チームの危機を抜群のカバーリングで救うこともあります。
 
また、キャプテンを務めているだけあって、チームの精神的支柱としても欠かせない存在です。そんな川上について大谷監督は、「しんどい時こそ、チームを優先できる。川上がいないと、チームが成り立たない」と語るほどに、高く評価しています。そんな川上の責任感の強さを象徴するエピソードがあります。全国少年サッカー大会決勝、柏レイソル戦では、全後半でお互い1点ずつ取り合った後、延長戦に突入しましたが、勝敗は決まらず、試合の行方はPK戦にもつれ込みました。そのPK戦で、誰よりも先に、PKキッカーを務めることを川上選手は希望したそうです。試合後、川上選手はその理由に関して「まず自分が決めることで、チームを楽にしたい」と、明かしてくれました。この大人顔負けの責任感の強さは、川上選手の魅力の一つです。

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