U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014特集
2014年8月27日
バルサと戦う! 大宮アルディージャのチャレンジする姿勢
■世界と戦うことで得られる自信
日本代表を観るまでもなく、どの年代でも身体的なアドバンテージは海外勢にあります。アルディージャジュニアも今大会に先駆け、ベルギーで行われた国際大会に出場してきたばかりです。
「ビールベークというところで行われたミニトーナメントだったのですが、アヤックスやアンデルレヒト、AZ、コペンハーゲン、ゲンク、マラガなどと対戦することができました。向こうでもまともに“バトル”したら弾き飛ばされてしまうくらいの差はあって、でもそのなかで攻撃だったらパスワークやポゼッション、一瞬のスピードやアジリティ、守備なら連動性を持った組織力でしっかり戦うことができました」
グループリーグでは優勝したアヤックスに勝利、準優勝のAZに敗れたものの決して悲観的な差はなかったと丹野監督は言います。
「今回のバルサはヨーロッパでもさらに上を行くという話しもあるので、どこまでできるかわかりませんが、選手たちも海外経験を積んで自信になった部分、課題が見つかった部分があります。それをぶつけて欲しいですね」
■バルサから「時間を奪って」勝ちに行く!
昨年のワールドチャレンジにも出場したFW大澤朋也選手は、ベルギーでも見事に得点王に輝き「バルサがすごいなら自分がどこまでできるかやってみたい」と目を輝かせているそうです。積極的にビルドアップにもGKのジョーンズ・レイ選手は現代サッカーのトレンドにもマッチしたそのプレースタイルが評価され、大会のベストGKに選ばれました。
彼らがベルギーで得た自信と課題について、丹野監督は「自分たちのスタイルを出し切った結果得られたもの」だと言います。
「そのとき勝つためだけに普段やっていないことをしても意味がありません。いつも取り組んでいることを真剣に出し切って、やり切ってはじめて見えてくる課題があり、得られる自信があると思っています」
グループリーグ最大の山場、バルセロナ戦は大会初日にいきなりやってきます。
「彼らに自由な時間を与えないこと。一回のアタックでボールが奪えなくても、とにかく時間を奪うことが必要だと選手たちには伝えています。外されてももう一度行く。去年のバルサはそこからさらに裏に長いボールを蹴ってくるしたたかさもありましたが、それでも粘り強くボールに行く。せっかくのチャンスですから、思い切りチャレンジしたいと思っています」
昨年の“衝撃”を踏まえてバルサをどう迎え撃つのか? この辺りは、これからの日本サッカーの方向性、世界と戦うためのヒントにもなりそうな興味深い点でもあります。
「思い切りやるだけ」
監督、選手一丸となって自分たちのすべてをぶつけ、チャレンジする大宮の戦いぶりに注目が集まります。