U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014特集
2014年8月27日
バルサ、ミランのU-12監督、大会への意気込みを語る
8月27日、大和ライフクネクスト本社にて、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014の記者会見が行われました。登壇者は東京ヴェルディジュニアの松尾洋監督、FCバルセロナのマルセロ・サンツ監督、ACミランのルカ・モリン監督、アシオップ・アパチンティのトゥメナ・イェレン監督と、大会の特別協賛社である大和ライフクネクスト株式会社 代表取締役社長・渡邉好則氏の5名。来日したばかりのFCバルセロナ、ACミラン、アシオップ・アパチンティの選手たちも参加し、セレモニーが行われました。今回は記者会見に出席した5人の監督と渡邊好則代表取締役のコメントをお届けします。
取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部
■FCバルセロナ マルセル・サンス監督
「今年もこの大会にお招きいただき、ありがとうございます。我々は6月までは7人制サッカーをしていました。先日、初めて11人制の大会に参加し、またこの時期に貴重な経験をさせていただくことで、来季も素晴らしいシーズンを送れるのではないかと思っています。我々のクラブはジュニアからトップまで、プレースタイルがひとつに統一されています。このスタイルはバルセロナ・カタルーニャのアイデンティティにもなっています。戦術面でこの年代の選手に求めることは、ピッチ内のコミュニケーションです。具体的には、ボールを持っていないときの動きです。自分のためにプレーをするのではなく、味方のためにプレーをすることを教えています。ポジションごとに個人戦術を身につけさせ、ピッチのどの場所でどのようなプレーをするべきか。どんなプレーをすれば味方が活きて、チームとしてバルセロナのサッカーができるかを選手たちに落としこんでいきます。今大会は我々のサッカーでみなさんを魅了し、優勝をめざしたいと思います。私は2度目の大会になりますが、選手たちには昨年の大会の話をたくさんしました。サッカーを楽しむこともそうですが、日本にはピッチ外にも素晴らしい文化がたくさんあるので、楽しんでくれることを願っています」
■ACミラン ルカ・モリン監督
「ミランのアカデミーが目指しているのは、ポゼッションしてボール支配率を高め、チーム全体で攻撃、守備をすること。サッカーは技術が重要なスポーツなので、ボールをたくさん触るトレーニングを行っています。アカデミーでは、子どもたちが生まれながらに持っている才能を重視し、一人ひとりの個性を大切にしています。アスリートを育てるといった面では強さ、スピード、持久力も大切ですが、人間として育っていくための環境づくりも重要だと考えています。我々は夏季休暇を終えて、一週間前に練習を再開したばかりなのですが、クラブとして、この選手たちならやれると自信を持って送り出しました。非常に個の力が強いチームなので、期待していただければと思います。私自身、選手たちがこの大会でしか経験できないことを持ち帰り、成長してくれることを期待しています。来日した際、空港で日本の小さな子どもたちがミランのユニフォームを着て歓迎してくれました。選手たちには、遠い日本にもたくさんのサポーターがいるチームでプレーしているのだという感謝の気持ちを忘れずに、プレーしてほしいと思っています」
■アシオップ・アパチンティ トゥメナ・イェレン監督
「FCバルセロナやACミラン、日本のクラブと戦える大会に招待していただき、とてもうれしく思っています。私たちはインドネシア・ジャカルタにあるチームです。この大会はとても貴重な体験ができる場です。ほかにも海外の大会に出場しておりまして、これまでにノルウェーやオーストラリアなどの大会に参加しています。日頃の練習の成果を発揮し、ベストなパフォーマンスができることを望んでいます。普段は9人制でサッカーをしているので、この大会にむけて11人制のトレーニングをしてきました。育成に関して重視していることは、子どもたちが楽しんでサッカーをすること。練習においては、個人のスキルにあわせて指導をしています。子どもに注意しすぎて、サッカーを楽しむ気持ちがなくなってしまわないように、気をつけて指導をしています」