U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014特集
2014年8月29日
【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014】大会結果レポート2日目
世界の強豪を迎えて行われるU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジは、大会二日目の今日、グループリーグ12試合を行い準々決勝に進出する8チームが出そろいました。
取材・文・写真/大塚一樹
■大会2日目(8月29日)試合結果
[グル―プA]
FCバルセロナ 9-0 諏訪FCプライマリー
鹿島アントラーズジュニア 1-3 大宮アルディージャジュニア
[グループB]
アシオップ・アパチンティ(インドネシア) 0-1 レジスタFC
ヴァンフォーレ甲府U-12 1-2 名古屋グランパスU-12
[グループC]
柏レイソルU-12 3-0 横浜F・マリノスプライマリー
川崎フロンターレU-12 0-2 東京都U-12
柏レイソルU-12 2-1 東京都U-12
川崎フロンターレU-12 0-2 東京都U-12
[グループD]
ACミラン(イタリア) 2-1 セレッソ大阪U-12
東京ヴェルディジュニア 10-0 アランチャジョカーレ香我美
ACミラン(イタリア) 9-0 アランチャジョカーレ香我美
東京ヴェルディジュニア 2-2 セレッソ大阪U-12
■明日(8月30日)の対戦カード
[9:40~]
FCバルセロナ × レジスタFC
柏レイソルU-12 × ACミラン(イタリア)
[10:45~]
鹿島アントラーズジュニア × ヴァンフォーレ甲府U-12
川崎フロンターレU-12 × セレッソ大阪U-12
[11:45~]
名古屋グランパスU-12 × 大宮アルディージャジュニア
東京ヴェルディジュニア × 東京都U-12
[13:00~]
諏訪FCプライマリー × アシオップ・アパチンティ
横浜F・マリノスプライマリー × アランチャジョカーレ香我美
その後の順位決定戦の予定は、大会HPをご覧ください
■薄氷を踏む思いのミランが辛くもグループリーグ突破
「敗戦後、ミーティングでは中盤の距離感についてしっかりと話しました」
昨日、東京ヴェルディジュアに1対4で敗れたACミランは、日本での初戦に敗れたことを糧に奮起します。
「私自身、日本のチームのサッカーに対する考え方に、とてもいい印象を受けました」
ミランを率いるルカ・モリン監督はバカンス空けの選手たちのコンディションを差し引いても十分に称賛に値すると、東京ヴェルディの展開したパスサッカーがイタリアの名門クラブの選手たちに火をつけたことを認めました。
この日ミランと対戦したのは全少を制したセレッソ大阪。試合開始と同時にセレッソボールを奪いにいく赤と黒のユニフォームに身を包んだ選手たちの顔つきは、昨日とは明らかに違いました。
ラインを高く保ち、パスを中心にゲームを構成するセレッソに対して、長身FWの9.オリバー・ママディ・コウロウマ、11.アマヌエル・アサベサニが積極的に裏を狙います。
「あの個人の身体能力、スピードは驚異的でしたね」
セレッソの大谷武文監督はミランの強烈な2トップにバルセロナとは別の“世界”を感じたと言います。
「結果的には速さで2失点したわけですが、口でいくら『速いよ』と言ってもやはり伝わりません。あの速さを体感できたのはとてもいい経験になったはずです。ラインを下げてスペースを消すやり方もあったのですが、この大会でそれをやっても仕方がないと思いました」
大谷監督は11.アサベサニに奪われた2失点をこう振り返ります。
ミランの9.コウロウマは2003年生まれの選手ですが、ピッチのどこにいてもその姿を認識できるほどのサイズとスピード、身体の強さを持っています。トップチームに所属していたバロテッリを彷彿とさせるこの選手が、ミランの先制点に声を上げて喜びを表現していました。
初戦では前線で孤立し、ほとんど仕事ができずに敗戦しただけに、悔しさは人一倍だったはずです。昨日のミランの選手たちはさすがに落ち込んだ様子だったそうです。
「イタリアではこの年代までは個をクローズアップして教えています。組織やポゼッションはまだこれから。そういう意味では日本の選手たちの方が進んでいる面もあるかもしれません」
ミランのモリン監督はセレッソに快勝した後の会見でこうコメントしています。パスワークとボールポゼッションで圧倒するバルセロナとはある意味で対照的なミランですが、規格外の身体能力も“世界”には違いありません。
グループ最終戦では得失点差で勝ち抜けの可能性もあったため、大量得点を狙ったミランでしたが、結果的に東京ヴェルディジュニアがセレッソ大阪U-12と引き分けたため、
2位での通過が決まりました。