U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016

2016年9月13日

決定力? それとも球際の激しさ? 日本がバルサに追いつけない本当の理由とは

■試合で起こり得る可能性が高いトレーニングを

「違い」というと、目の前で起きる現象ばかりに目が行きがちです。バルセロナの方がパスが回せる、ボールを前に運べる、点が取れる……。しかし、本当の違いは、彼らがなぜそういうサッカーができるのか? どんなトレーニングがそういうサッカーを具現化しているのかに目を向けることで見えてくるのかもしれません。
 
これだけ情報が溢れていて、小学生でも高度なトレーニングやドリルをやっているチームが少なくない現状、バルセロナのウォーミングアップやトレーニングが特別複雑ということはありません。それでもはっきりと違うのは、彼らのトレーニング一つひとつに、前の試合の課題や次の試合のテーマ、常に意識したいことのエッセンスが詰まっていて、しかも「試合で起こり得る可能性が高い」設定で行われていることです。
 
試合の再現性を高めたトレーニング、2人目、3人目の動きが必要となるトレーニングが、バルセロナの選手たちの、次のプレー選択の幅を広げる抜群のボールの置き所やテクニックの使いどころをわきまえた適切なプレー、即興で生み出されるアイディアフルなプレーを引き出していると考えると、アルベルトコーチの指摘はもっと多くの人が考えるべきテーマなのかもしれません。
 

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