U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021
2022年1月 7日
センアーノ神戸ジュニアが大会初優勝! MVPは小柄な10番・片山祥汰君が獲得
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021の最終日。準決勝、3位決定戦、決勝が行われました。4強に入ればパナソニックスタジアム吹田で試合ができるので、大会に参加した選手たちはそれを目標に3日間頑張ってきました。
そして憧れの場所でプレーできる4チームは表彰式でカップを持ち上げるべく、最後まで一生懸命にボールを追いかけました。
(取材・文:貞永晃二、写真:吉田孝光)
優勝したセンアーノ神戸ジュニア(写真:吉田孝光)
■準決勝は大接戦と圧勝の2試合
YF NARATESORO2-2、PK2-3センアーノ神戸ジュニア
準決勝第1試合は関西勢対決。10分、NARATESOROが佐竹海力(さたけかいり)君の華麗なドリブル突破からのシュートで先制し、後半5分にも滝川颯馬(たきがわそうま)君のゴールで2点差をつけました。反撃に出るセンアーノは11分に村上翔二郎(むらかみしょうじろう)君が追撃のヘディングゴール。さらに15分に片山祥汰(かたやましょうた)君がミドルを決めて同点に追いつきました。ともに3点目を奪おうと攻め合いますが決着はつかずPK方式の結果、センアーノ神戸ジュニアが決勝へと駒を進めました。
ディアブロッサ高田FC U-12 1-4 FCトリプレッタ渋谷ジュニア
準決勝第2試合。幸先よく2分に小田原稜玖(おだわらりく)君が決めて先制したトリプレッタは、畳みかけるように8分に青木智史(あおきさとし)君のヘッド、14分に小田原君の2点目で0-3とディアブロッサを圧倒します。それでも17分、ディアブロッサは永添功樹(ながそえこうき)君が1点を決め反撃を開始しますが、トリプレッタはその後しっかり守備を整えて、試合は一進一退で進み、後半に入ってもその流れが続くと31分、トリプレッタの荒川湊介(あらかわそうすけ)君の得点が試合を決め、結局1-4でFCトリプレッタ渋谷ジュニアが決勝進出を果たしました。
■3位決定戦は旧知の相手との奈良県勢対決
YF NARATESORO対ディアブロッサ高田FC U-12の対戦。準決勝で敗れた者同士の一戦は、ともに決勝を逃した失望に疲れも加わった試合のはずでしたが、そんな様子は一切感じさせません。奈良県内でしばしば対戦し。相性ではNARATESOROが上回っていた自信がアドバンテージになったのか、前半8分と18分に決め2-0とすると、後半14分ディアブロッサに1点を返されたが、スコアはそのまま動かずYF NARATESOROが3位を決めました。
得点者―YF NARATESORO:橋本陽有(はしもとひゆ)、鎌田一寿(かまたいっす)
ディアブロッサ高田FC U-12:細見篤生(ほそみあつき)
■センアーノ神戸ジュニアが優勝 決勝は意外にも大差がつく試合に
センアーノ神戸ジュニア6-1FCトリプレッタ渋谷ジュニア
今大会の76試合目となる決勝戦は、やはりグループリーグで強さを見せていた2チーム同士、ともに攻守にバランスの取れたチーム同士とも言えるでしょう。2度のPK方式を乗り越えてきたセンアーノ神戸、対するはグループリーグからの全6試合を無失点で貫いたFCトリプレッタ渋谷ジュニアの対戦です。
先手を取ったのはセンアーノ。15分、中央から仕掛けて、決めたのは國吉晴向(くによしはる)君。トリプレッタにとっては今大会での初失点でした。テクニカルなドリブルとスルーパス、そしてスペースを突くロングパスを駆使して主導権を握ったセンアーノは22分に片山祥汰君が追加点、25分には久保祐貴(くぼゆうき)君がPKを決めて3-0として前半を終えました。後半、攻撃の手を緩めないセンアーノは33、34分に久保君、近藤蒼太(こんどうそうた)君の連続ゴールで大量5点リードとし、ほぼ勝敗は決しました。48分に片山君が決めて6-0に。終了間際の50分にトリプレッタは藤安正充(ふじやすまさみつ)君が見事な得点で一矢を報いますがそこまで。終了の笛が響きました。
表彰式では、センアーノ神戸ジュニアの片山祥汰君が大会MVPに選ばれました。動画で見て自分と同じで身長が高くないマラドーナが好きになったという片山君。ゴールにアシストに大活躍した小柄な背番号10がとても大きく見えました。