U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022
2022年8月25日
ワールドチャレンジ決勝戦 バルサのPKを3連続ストップで勝ち上がったヴィッセル神戸を制し、malvaスクール選抜が優勝
FCバルセロナやユベントスといった海外勢が参加した、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022。
25日に最終日を迎え、準決勝、3位決定戦、決勝戦が行われました。夏の終わりにふさわしい熱戦が繰り広げられたこの大会。栄冠に輝いたのはmalva future selectでした。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
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■スクール選抜のmalva future selectが湘南ベルマーレを撃破
会場をフクダ電子アリーナに移して行われた準決勝。第1試合は、湘南ベルマーレアカデミー選抜対malva future selectです。高い攻撃力が持ち味の両チームの試合は、malva future selectが攻勢に出ます。
個人のドリブル突破に秀でたmalva future selectが攻撃的な姿勢で主導権を握ると、前半15分にエースの7番オツコロ海桜(かいおう)選手のシュートが炸裂し、先制点を奪います。
直後の前半18分には、フリーキックがクロスバーに当たり、跳ね返りをmalva future selectの乾大我選手が押し込み、リードを広げます。
後半に入ると、湘南ベルマーレアカデミー選抜のエース・末廣大翔選手のピンポイントクロスに反応した上市竜生選手がヘディングで押込み、1点を返しますが、後半16分にもmalva future selectのオツコロ海桜選手がミドルシュートを決めて3対1。malva future selectが決勝に進みました。
■ヴィッセル神戸GKがバルサのPKを3連続ストップ
準決勝第2試合は注目のFCバルセロナが登場。ヴィッセル神戸との試合は、互いに決定打を欠き、スコアレスドローでPK戦に突入します。
ここで輝きを放ったのが、ヴィッセル神戸のGK、1番の田口創一朗選手。なんとPKを3本連続でストップ。チームを決勝に導きました。
決勝戦の前に行われた3位決定戦では、FCバルセロナが準決勝のうっぷんを晴らすかのように、攻撃が爆発。大量8ゴールを奪って勝利しました。
■マルバVSヴィッセル神戸は大会史上初のPK決着となった
そして迎えた決勝戦。個の力を全面に押し出し、攻撃を仕掛けるmalva future selectに対し、チームとして対抗するヴィッセル神戸の試合は、前半2分にmalva future selectが小林龍聖のミドルシュートで先制します。
しかし、粘り強く戦うヴィッセル神戸は、後半18分に畑野陸十選手が鮮やかなヘディングシュートを流し込み、追いつきます。
そして終了間際、malva future selectのオツコロ海桜選手が、ドリブルから勝ち越しゴールを決め、勝負あったかに見えましたが、ヴィッセル神戸は池田惇羽選手のロングシュートで追いつき、PK戦に突入。9人が成功したmalva future selectが、PK9-8で勝利し、ワールドチャレンジ初優勝に輝きました。
大会MVPには準決勝、決勝戦でもゴールを決めた、malva future selectのオツコロ海桜選手が選ばれました。
4日間にわたって、激闘が繰り広げられたワールドチャレンジ。大会名の「チャレンジ」にふさわしく、子どもたちが積極果敢にチャレンジする姿が印象的でした。
この大会に参加した選手も、客席から観戦した子どもたちも、たくさんの刺激と学びを得たことでしょう。