U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023
2023年8月28日
FCバルセロナがソレッソセレクトとの対戦を制し優勝 ワールドチャレンジ最終結果
28日、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジの準決勝、3位決定戦、決勝戦がフクダ電子アリーナで行われました。
最後まで目が離せない試合が続いた、最終日の様子をレポートします。(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
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■ヴィッセル神戸対ソレッソセレクトはセットプレーが明暗を分けた
準決勝1試合目はSORRISSO SELECT対ヴィッセル神戸U-12。SORRISSO SELECTは熊本、鹿児島、宮崎、そして長崎で活動するソレッソグループの選抜チーム。U-15は先日行われた、クラブユース選手権で準優勝するなど、全国の舞台で存在感を高めています。
身体能力に優れた選手を揃え、攻守に強度の高いプレーが特徴のSORRISSO SELECTと、ボールを保持し、グループの連携で相手を崩すヴィッセル神戸U-12の一戦は、セットプレーが明暗を分けました。
前半20分、SORRISSO SELECTが得たコーナーキックを、上野琥生選手が打点の高いヘディングで突き刺します。これが決勝点となり、SORRISSO SELECTが決勝戦へ駒を進めました。
■横浜F・マリノスプライマリー対FCバルセロナは、開始からバルサが猛攻
準決勝2試合目は、横浜F・マリノスプライマリー対FCバルセロナ。歴代でも屈指の強さを誇るFCバルセロナが、開始から猛攻を仕掛けます。
前半7分、類まれなスピードを持つエクトル・オヤナ選手が突破し、左足で鮮やかなシュートを決めて先制点を奪うと、12分にもオヤナ選手の突破からディバイン・ジョン選手が頭で押し込んで2点目。
その後、怒涛の連続ゴールで8得点を奪います。横浜F・マリノスプライマリーは終了間際、GKのキックミスを拾った木村斗空選手が右足で蹴り込みゴール。一矢報いましたが、試合は8対1で終了しました。
試合後、横浜F・マリノスプライマリーの土井孝徳監督は「バルサは一人ひとりが上手くて、なかなかボールが取れない。個の質の高さを感じました」と話しながらも、「正面からぶつかっていった結果がこれなので。(バルサと試合をして)まだまだだと痛感できたことは良かった」と、貴重な経験ができたことを前向きにとらえていました。
決勝戦の前に行われた3位決定戦は1対1の末、PK戦に突入。ヴィッセル神戸U-12が横浜F・マリノスプライマリーを下し、3位に輝きました。
■決勝はSORRISSO SELECTが先制点を奪うもバルサが前半で追いつき......
そして迎えた決勝戦。FCバルセロナとSORRISSO SELECTの一戦は、いきなりのゴールで幕を開けます。
前半2分、SORRISSO SELECTのコーナーキックから、野口壱斗選手が蹴ったボールが相手のオウンゴールを誘い、SORRISSO SELECTが先制点を奪います。
1点ビハインドのFCバルセロナは前半10分、今大会、再三ゴールに絡んでいるエクトル・オヤナ選手が左サイドを抜け出し、コントロールシュートをゴールに突き刺します。
1対1の同点で後半に突入すると、勝ち越しゴールを奪ったのはFCバルセロナでした。
後半7分、マルビン・ドゥルドゥル選手が中央をスピードで破ると、GKを外して無人のゴールに蹴り込みます。
後半23分には、エクトル・オヤナ選手が鮮やかなドリブルで相手をかわしてクロスをあげると、ファーサイドに走り込んだジャン・リソス・トレス選手がシュート。DFに当たってコースが変わったボールがゴールに吸い込まれ、FCバルセロナが3対1で勝利しました。
■バルサ監督「ソレッソセレクトがプレッシャーをかけてきたから自由にプレーできなかった」
試合後、FCバルセロナのジョルディ監督は「立ち上がりは少し緊張していたのと、相手に勢いがあって失点してしまったが、徐々にボールを支配するようになってリズムが出てきた。相手はフィジカルが強く、勇気を持ってプレッシャーをかけてきた。そのため、なかなか自由にプレーができなかった」と、SORRISSO SELECTの健闘を称えていました。
決勝戦を3対1で制したFCバルセロナが優勝。準優勝はSORRISSO SELECT。3位がヴィッセル神戸U-12となり、今大会は幕を閉じました。
連日、熱戦が繰り広げられたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。試合に出た選手、客席から観戦した子どもたち、大会に関わるみなさんにとって、大きな刺激と新たな発見を得ることのできた4日間だったのではないでしょうか。
【大会結果】
優勝:FCバルセロナ
準優勝:SORRISSO SELECT
3位:ヴィッセル神戸U-12
4位:横浜F・マリノスプライマリー