U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024

2024年9月 2日

FCバルセロナと真っ向勝負。F.C.ENFINI(アンフィニ)が体感した、バルサとの違い

8月に行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。予選リーグで、FCバルセロナと対戦したのが、岐阜県可児市を拠点に活動する、F.C.ENFINI(アンフィニ)です。

スコアは0対4と差がつきましたが、最後まで足を止めずに頑張る姿が印象的でした。試合後、志津健一監督に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之/写真:新井賢一)

 

親が変われば子どもも変わる!?
サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>

 


対戦してみてバルサは次元が違うと感じたそう 写真:新井賢一

 

<<ワーチャレ記事:「試合だけ頑張る」じゃダメ、全国優勝経験を持つレジスタ中城監督が試合後選手たちに語ったこと

 

■バルサは次元が違う


志津健一監督(C)新井賢一


 

志津健一監督

――予選リーグでFCバルセロナと試合をしました。組み合わせを見たときは、どう感じましたか?

「彼ら(選手たち)、持ってるな」と思いました。(ワーチャレの地区)予選も苦しみながら、一時は敗退したかなと思ったら、奇跡的に次につながって。そこから少しずつ良くなって出場権を勝ち取ったので、彼らの努力の結果ですね。

 

――ひたむきに頑張るチームという印象を受けました。普段の指導では、どんなところを大事にしていますか?

サッカーは団体スポーツなので、自分が頑張れば、周りも頑張ってくれるといったように、周囲との関わりを大事にしています。ただバルサは次元が違うというか、選手とも、試合後に少し喋りましたけど、「相手を捕まえたつもりでも、フリーになっている」と言っていました。

 

――バルサは試合後のトレーニングでも、マークを外してボールを受ける練習をしていました。

そうですか。ワーチャレは普段の8人制から11人制になり、グラウンドが広くなって、選手同士の距離感も変わります。うちの選手はサイズもないし、蹴れる距離もまだ短いのですが、キックでパスを通すことのできる距離にも違いを感じました。バルサの選手は蹴れるので、キックモーションで相手を外したり、僕らが踏み込んで蹴らないと通らない距離をスパンと通せます。

 

親が変われば子どもも変わる!?
サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>

 

■このゲームで体感したものを忘れないように

――バルセロナの印象については、いかがでしょうか?

バルサはボールを運びながら、視野をしっかり確保できていますよね。いつボールを運んで、いつボールを離すかの判断が的確なので、なかなか捕まえられないなと思って見ていました。ただ、途中からは頑張って、対応できたかなとは思います。

 

――選手たちに、この経験をどう生かしてほしいですか?

切り替えの部分など、もうちょっと戦えるのかなと思いましたが、この日2試合目ということもあり、なかなか出しきれませんでした。このゲームで体感したものを忘れないように、今、刻まないといけないと思うので、この後、確認して、日常に戻そうかなと思っています。もちろん彼らと一緒に、スタッフとも共有したいです。

 

 

■可能性を広げるための取り組みを続けたい

――ワールドチャレンジは大会名の通り、世界にチャレンジする場ですが、大会の意義については?

今、日本代表が頑張って、どんどん成績が上がっていっているのも、こういう取り組みと無関係ではないと思います。ジュニアの頃から世界を経験してきたことの影響は、間違いなくあると思いますし、その分、差も縮まってきているような気もします。僕らは街クラブなので、一人ずつの可能性を広げるための指導や取り組みを、今後も続けていきたいです。

 

ワールドチャレンジ2024の結果はこちら>>

1

関連記事

関連記事一覧へ