中村憲剛の「KENGOアカデミー」

2020年12月21日

「身体の小ささや身体能力の低さはハンデじゃない」引退する中村憲剛選手から子どもたちへのメッセージ【全文】

12月21日、今シーズン限りで現役を引退する川崎フロンターレ・中村憲剛選手の引退セレモニーが等々力陸上競技場で行われました。
最後の引退スピーチでは全国のサッカー少年少女たちに熱いメッセージが送られました。その全文をご紹介します。
ぜひ、あなたのお子さんにも伝えてあげてください。

▼中村憲剛選手の引退スピーチより
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いま、フロンターレを目指している子どもたち。

僕自身は、小学校の時も高校に入る時も小さくて、
今も身体は華奢ですし、強くないですけど、
40歳までプレーすることができました。

何が言いたいかというと、

身体の小ささとか、
身体能力の低さはハンデじゃないということです。

おそらく小学生、中学生、そして高校生
悩んでる子がいっぱいいると思います。

けど、「そうじゃない」と
僕のキャリアが言っています

みんなに可能性があります。

子どもたち一人ひとりには、
それを自らフタをしてほしくないし、

指導者の人たちも
ただ「小さいから使わない」「足が遅いから使わない」
そういう目線で見ないでほしいなと心から願ってます。

逆にそのハンデをチャンスだと思ってください。

周りの環境とか、チームメイトとかに文句言ったり、
そういうのは一切関係ないです。

全部自分にベクトルを向けてください。

その気持ちをもって一日一日を頑張れば、
必ず道は開けます。

そして、周りが助けてくれます。

いまサッカー選手になりたい
でも、ちょっと悩んでる子どもたち。

もう一回、
明日から新しい気持ちでボールを蹴ってほしいと思っています。

そして、
川崎フロンターレは
こういう風に頑張った選手にこういった素晴らしい舞台を与えてくれる最高のクラブです。

フロンターレ愛を持った選手たちが、
ここに入って一人でも多くこのような舞台で
引退セレモニーが行われることを僕は心から願っています。

=====

憲剛選手、18年間本当にありがとうございました。サカイクでは、2015年から記事や映像、イベントを通して憲剛選手の考えやプレーを子どもたちに伝えてきました。
でも、これで終わりではありません。

「決してエリート人生を歩んできたわけではない自分の経験を、壁にぶつかり悩んでいる全ての子どもたちに役立ててほしい」そう話してくれた憲剛さんの思いや考えをこれからもしっかりと伝えていきたいと思います。

現役選手としての勇姿を見られるのは、もう天皇杯のみとなりましたが、その姿をしっかりと目に焼き付けましょう!


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