代表選手を分析! タイプ別で育てる兄弟構成別成長法

2014年2月 4日

一人っ子、長男は不利?サッカー日本代表の兄弟構成に見る成長方法

 一番上の子どもは「責任感が強い」二人目の子どもは「自立心が強い」末っ子は「要領がいい」。兄弟構成によって子どもたちの性格や特性が変わるという話を耳にしたことがあるでしょう。もちろん決めつけて、無意識のうちにそう育ててしまうことは問題ですが、心理学や社会学でも第一子、中間子、末子の違いは古くから研究されているテーマです。

 

■サッカー日本代表に一人っ子はゼロ!

「環境が人をつくる」と言いますが365日一緒にいる家族は、もっとも影響を与えやすい外的要因でしょう。お父さんやお母さんよりも身近な存在である兄弟、姉妹は、ときには助け合い、ときにはライバルとして競い合うものだそうです。
 
 こうした兄弟構成、家族構成がスポーツの結果や成績に影響を与えることはあるのでしょうか? 今回は、日本代表の選手たちをサンプルに、第一子、中間子、末子の違い、タイプ別、成長の方法などを考えてみたいと思います。
 
 昨年末に行われたサッカー日本代表の欧州遠征。オランダ、ベルギーといった世界の強豪と互角に戦う手応えを掴んだ素晴らしい経験になりましたが、この遠征に参加したメンバーにある傾向が見られます。これだけ少子化が進んでいるにもかかわらず、代表選手たちは2人以上の兄弟または姉妹がいるのです。一人っ子には悲報ですが、この23人に限って一人っ子は一人もいませんでした。しかも、南アフリカW杯メンバーを見ても一人っ子はゼロ。これはどうやらたまたまこのときは、ということではなさそうです。
 
 これは意外な数字でしょうか? さらにこのメンバーを見ると純粋な長男もまた少ないのです。しっかりした性格でチームを引っ張るキャプテン像を確立した長谷部誠選手(ニュルンベルグ)は長男ではありますが、上にお姉さん、下に妹さんがいる中間子、最後尾からフィールドプレイヤーを叱咤する川島永嗣選手も兄、姉を持つ3人兄弟の末っ子。香川真司選手(マンチェスターユナイテッド)は姉を持つ長男で、第一子の長男は権田修一選手、高橋秀人選手くらいでしょうか。この二人の名前を見ると、またうなずけるものがあるから不思議ですね。
 
サッカー日本代表(2013欧州遠征メンバー) 兄弟、姉妹関係
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