ボランティアコーチお助け隊
2016年7月 8日
8歳以下のサッカー少年の特徴とトレーニングの質が高まる4つのコツ
■8歳以下の子どもとうまく接するコツ4/子どもが自分で考えるようになる魔法のコーチング「どんな作戦?」を使おう
これは「二人一組 ドリブル鬼ごっこ」での終了前の映像です。サッカーは対人スポーツ。その要素を組み込み、かつ競争の原理を利用してボールフィーリングを磨く練習としてトレーニングをしました。ドリブルしながら逃げる、ドリブルしながら相手にタッチするという動作をするだけですが、サッカーの要素が盛り込まれています。
ボールフィーリングのほかに、相手を見なければいけません。さらに、自分たち二人だけでなく、コートの中には二人一組でドリブル鬼ごっこをしているペアが何組を存在しているため、周囲の確認も必要です。そういう状況が存在すると、『戦術』的要素が加わります。サッカーをプレーしに来ているから当然のことです。この年代からそういうことも認識させるため、最後に子どもたちに2つ質問します。
「勝った人?」
「どんな作戦があった?」
なぜだかわかりますか? 勝ち負けをはっきりしないと、勝負の行方を左右した要因を自分たちで考えないからです。結果は重要ではありません。そのあとに「どんな作戦があった?」と、それぞれの子どもたちに自分の立場で理由を考えさせるのが大切なことなのです
勝った子は「どうだ」と言わんばかりに理由を語り始めるし、負けた子も自分なりに考えます。そして、他人の意見を聞くことで発見することができ、次につながります。
私が学んだドイツでは、8歳以下の子どもたちのトレーニングに「鬼ごっこ」を取り入れることが多いです。そのわけは、サッカーに対人要素が欠かせないからです。しかも競争原理が働く「鬼ごっこ」は一石二鳥!
「二人一組 ドリブル鬼ごっこ」は、どこのスペースに逃げようか、どんな作戦で逃げようかと、サッカーに使える要素が勝手に学べる状況がこの年代からつくれるんです。自然に考えられる状況だから身につく、というわけです。ぜひ、子どもたちが主役になれる楽しい練習を考えてみましょう。
隔週金曜日の18時にアップしますので、お楽しみに!
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