ボランティアコーチお助け隊

2016年11月 4日

初心者コーチの心得その3:サッカーというスポーツを知ろう

■いい部分を見つけて伝え続けたら、ちょっとずつ自信がつく

一方で、下手な子も放置しません。『お前の良さは〇〇なんだからがんばろうぜ』と、いい部分を認識させ、少しずつ自信を植え付けるように努力します。そもそも下手な子は自分のダメな部分をチームメイトから、またお父さんやお母さんからもいわれ続けているからわかっているんです。
 
それなのにコーチまでがダメなところを指摘すれば、サッカーすら嫌いになってしまいます。第2回の連載で触れましたが、スキルを身につけるシチュエーションやタイミングはそれぞれの子どもによって異なります。それは平等ではないんです。でも、サッカーの本質をコーチが伝えることは平等にできることです。みんなに伝え続けられることです。
 
毎年、サカイクキャンプを開いています。6年生のある選手は4年生から毎回参加してくれています。その子が4年生のころはボール扱いがあまり上手ではなく、いじけながらプレーしていました。
 
でも、いい部分を見つけて伝え続けたらちょっとずつ自信をつけていきました。今年の夏はリーダーに抜擢されたのですが、しっかりと下級生の子たちの面倒を見て、サッカーでも『今、オレに預けろ』と主張できるまでに成長しました。子どもが成長するために重要なことは自信の積み重ねです。それは大人になっても変わらないことですよね」
 
サッカーはボールを奪い合い、ゴールを目指して攻防するシンプルなスポーツです。そこに対し、コーチも子どもたちと一緒に100%本気になって取り組めば、各々で足りないものとできるものが見えてくるはずです。なぜなら悔しい、うれしいという感情が生まれ、自然に自らで考え練習に向き合うようになるからです。プラスαに目を向ける前に、まずはサッカーの本質に対してシンプルに向き合うことからスタートしましょう。
 

 
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