ボランティアコーチお助け隊
2016年12月17日
初心者コーチの心得5:コーチもクリエイティブになろう
■初心者コーチもボランティアコーチもクリエイティブになろう。
好きこそ物の上手なれ。
それは選手たちだけに当てはまる言葉ではありません。サッカーに、その前に子どもたちに興味を持てば、初心者コーチもボランティアコーチも自然にさまざまなことを勉強するはずです。
サッカーのこと、教育のこと、心のこと、体のこと、食事のこと……、ジュニア年代の子どもたちは体と心が大きく成長するため、監督やコーチが多くのことを学び、教えなければならない機会が数多くあります。だからこそコーチ自身が、まず子どもとサッカーを好きでなければなりません。それが指導力を上げる最良の方法です。高峯さんはこんなことをいっています。
「学ぶことはマネることだといいますが、それはコーチも同じです。練習メニューを紹介している本はたくさん出版されているので、初心者コーチやボランティアコーチはそれを参考にして自分で試し、担当している選手たちに合うようにアレンジしたほうが絶対にいい。
でも、指導の仕方が一から十まで載っている参考書はないから、そこは良い指導者に話を聞いたり、練習現場をのぞいたりして多くのものを盗んでほしいです。なぜなら、監督やコーチの成長スピードは子どもたちに反映されるものだから。
ほかにも自分のことを見つめ、多少はどんなタイプなのかを知ることも必要です。そうすれば、子どもたちへの接し方が見えてきます。自分であれば、こんな言葉をかけられたら嬉しかった、こんな指導をされたらやる気が出た、こう伝えたらすぐにプレーできたなど、イメージが湧きやすいはずです。そうすると、参考にできる人を発見しやすくなります。
ちなみに、僕は普段のんびり指導しているタイプです。だから、『ここはポイントだ』と思えば、熱く語りかけ、熱で真剣な度合いを伝えます。指導者それぞれにキャラクターがあるから人それぞれですが、担当した子どもたちに一番効果を発揮するのは「どんな場合か」はいくつか試してみたほうがいいと思います」
子どもたちに、コーチの経験値は関係ありません。だから、初心者コーチやボランティアコーチは多くを学ぶことが大切なのです。そして、自分がクリエイティブなコーチに一歩ずつ近づけば、同時に子どもたちもクリエイティブな選手に近づいていくと信じてほしい。
そう思えば、指導が楽しくなるし、自分の努力に比例して選手たちがうまくなるなんて、こんなやりがいのあることはありません。ぜひ初心者コーチやボランティアコーチも、クリエイティブなコーチを目指しましょう。
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