考え・自分で行動する力を伸ばす ~サンガつながり隊よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」~
2017年11月29日
サッカーが子どもの考える力と人間力を伸ばす3つの理由
■チャレンジ精神を生むキーワード
(写真提供 京都サンガF.C)
失敗を恐れている子どもに対して、関わる大人は「ノーミスでいこう!」と子どもにプレッシャーをかけ、失敗をしないように促すよりも、子どもが自らの意思で動くよう「待つ」ことを大切にし、失敗をしたときに、「次どのようにしたらうまくいくかな?」と失敗から学べる関わりを大切にしてみてはいかがでしょうか?
そうすると、子どもたちは「ちょっとくらい失敗してもなんとかなる」、「今回は失敗したから次はこうしてみよう」という気持ちで小さな失敗と成功を繰リ返すことによって、チャレンジ精神がどんどん育まれていきます。
そして便利な世の中になり、いろんなことをひとりでできる時代になりましたが、「人と向き合い、その人について考えること」も大切にしたいものです。サッカーでは「どんなパスを渡せば、相手は次のプレーをしやすいのか?」を考えることがとても大切ですが、それは普段「目分がこんな行動をすれば、相手がどう感じるか?」と考えることにも通じますよね。
「自由」、「失敗」、「コミュ二ケーション」は、サッカーの大きな特徴であり、その特徴を踏まえてゴールを目指すためのものが「技術」。サッカーを学ぶ人も、指導する人も、そこに注目してほしいと願っています。
福中善久(ふくなか・よしひさ)
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。