考え・自分で行動する力を伸ばす ~サンガつながり隊よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」~

2018年10月26日

どうして怖がっている相手に強いシュートを打つの? 仲間の「気持ち」が見えたら普段の行動にも変化が起こる

■仲間の気持ちが見えると、サッカーももっと楽しくなる

相手の立場に立って考えることは、サッカーにも深く関わっています。「仲間を信じてパスを出す」「仲間を信じてスペースに走り込む」のはサッカーに必要な行動です。

足元の技術がそうとう高い子であっても、多くのディフェンダーに囲まれたら、ひとりの力ではなかなか点を取ることができません。

以前、ゴールを2つにしてみたことがあるのですが、ボールを離したがらない子が何度ドリブルを仕掛けても大人数に囲まれてまったくゴールできませんでした。しかし、もうひとつのゴール前でフリーになっていた子どもを見つけ、そちらにパスすると、簡単にゴールが決まったのです。

そういった経験を通して、サッカーは独りよがりにプレーするものではなく、仲間を信じてパスを出したり、仲間を助けるために動くことが大切だということを学ぶことができます。

そして、そういった経験を繰り返すことで相手の心が見えるようになってくれば、普段の行動も変わってくるのではないかと、私は考えています。

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福中善久(ふくなか・よしひさ)
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。
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