考え・自分で行動する力を伸ばす ~サンガつながり隊よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」~
2019年2月 7日
ハプニングは自立につながる大事な経験 親元を離れた非日常体験が子どもを成長させるワケ
京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々の心を明るくすると同時に、サッカーを通じて地域を振興し、連帯を深めること」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。
これまで福中善久コーチの「エガオノミカタ」としてお送りしてきたコラムがリニューアル。よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」としてお送りしますのでお楽しみに。
第六回目のコラムをどうぞ。
私の初めての海外旅行は15歳の時で、友達と2人で約1週間、アメリカヘ行きました。
当時の私は洋画が大好きで、映画の本場であるハリウッドやエンターテインメントの聖地ラスベガスを見たいと思ったからです。
少年時代の私にとって、アメリカは想像を絶する世界でした。国のスケールの大きさはさることながら老夫婦が手をつないで通りを歩く様子や、開放的なファッション、ファストフード店で注文したドリンクのサイズの大きさなど、些細なことも新鮮な驚きでした。
また、デイズニーランドのアトラクションを待つ人々も、その時間をそれぞれの過ごし方で目一杯楽しんでいました。日本ではおとなしく列をなして並んでいますよね。
アメリカでの経験は驚きの連続で、本やテレビで知るのとはまったく異なる「本物の体験」として、今の私に大きな影響を及ぼしていると思います。
<<前回:親が完璧じゃなくてOK。大人が真剣に取り組んでいる姿を見せることで子どもは学ぶ
■①自分が常識だと思っていることは、必ずしも常識ではない
アメリカでは、これまでの自分の先入観や知識、人から言い聞かされてきたことを覆すような体験の連続でした。
それ以来、積極的に海外に行くようになり、そのたびに感じるのは「今まで自分が常識だと思っていたことは必ずしも世界の常識ではないんだ!」ということ。
それを肌で感じることで自分の視野がどんどん大きく広がっていくのを実感します。それが、多様性を自然に認め、受け入れる私の姿勢につながっていると思っています。
■②いろんな世代の人と関わってみよう
夏休みや冬休みなど長期で学校が休みになると保護者の方の故郷に帰省する人も多いのではないでしょうか? 泊まリがけだと、じぃじやばぁばと長い時間接することもでき、違う世代、違う地域で生きる人の考え方に触れる機会がたくさんあります。
保護者の人からは教えてもらえないような体験談、自分が生まれ育った地域とは違うところで受け継がれてきた生活の知恵は、子どもの成長をきっと促してくれるはずですよ。
■③今までやらなかったことにどんどんチャレンジしてみよう
長期休みは、遠くに出かけたり、アウトドアレジャーに挑戦する絶好の千ャンスです。所属しているチームで初めての合宿を経験したり、家族でキャンプをしたリする人もたくさんいることでしょう。
普段やらないことにチャレンジすると、保護者が近くにいない中、勇気を出して行動したり、天候の変化など不測の事態に遭遇したりと、ハプニングの連続です。でもそのハプニングは、子どもにとって自立心を促す大切な経験となる可能性があります。
普段しない他のスポーツにも挑戦するのもいいでしょう。環境や視点を変えることで改めて見えてくるものがありますし、きっと今後の成長につながるものがみつかるはずですよ。
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