東北の元気を届ける『仙台だより』
2011年4月22日
「サッカーできることが幸せ」~活動を再開したベガルタ仙台ジュニア
日本を襲った大震災から約1カ月。被災地では、まだまだ困難な状況が続きながらも、少しずつ落ち着きを取り戻し、復興への歩みを進めています。そして、サッカーも同様に一歩ずつ、新しい未来を紡ぎ始めました。サカイクでは、仙台を中心とした被災地で、復興・復旧へ向け、頑張っているジュニアチームや育成年代の活動の様子を『仙台だより』として毎月、お届けします。
■復興への歩み
東日本大震災から1カ月以上経とうとしていますが、今回の災害は未曾有の大災害であることを実感しています。私の住む仙台市も、沿岸部は未だにがれきの撤去など復旧作業がなかなか進んでおりません。ただ、津波を受けなかった仙台市の中心部は、徐々に都市機能を取り戻し、復興の足音が聞こえ始めました。震災直後は雪が降るなど非常に寒い日が続きましたが、仙台市内でも桜が咲き始め、公園へお花見に繰り出す人も出始めました。確実に春はやって来て、少しずつ街は復興の道を歩んでいます。
サッカー界も少しずつ、復興に向けて歩みを始めようとしています。ベガルタ仙台は3月29日から練習を再開し、いよいよ4月23日のJリーグ開幕に向けて最終調整の段階に入っています。
そのベガルタ仙台のアカデミーの中には小学生チームである「ベガルタ仙台ジュニア」があります。ベガルタ仙台ジュニアは2005年に設立され、今年で創設7年目を迎えるチームです。全日本少年サッカー大会決勝大会には過去4回出場し、昨年は悲願だった決勝トーナメント進出も果たすことが出来ました。