東北の元気を届ける『仙台だより』

2011年4月22日

「サッカーできることが幸せ」~活動を再開したベガルタ仙台ジュニア

■「今、このグラウンドでサッカーができるのは幸せ」

 震災後の子どもたちを見て「実際自分たちが体験して感じたこともあると思います。電気や水道、ガスといった当たり前にあるものがないというのはこんなに苦労するのか、サッカーができないのはこんなに辛いのかというのは感じたと思います」と、当たり前の環境がなくなったことを経験しての微妙な変化も感じられたようです。

 今後については「大会の有無もまだ決まっていませんし、今できることはこうやって集まってサッカーをするだけです。まだどうなるかわからないので、目標も何ともいえませんが、今このグラウンドでサッカーできるのは幸せですし、感謝しなきゃいけないと思います」と語った壱岐監督。全日本少年サッカー大会宮城県大会等大会の日程が決まらず、目標を設定しづらい中での練習再開となりましたが、被災地にはまだ活動できていない少年団チームも多くあります。そんな中サッカーができるだけでも喜びととらえ、ベガルタ仙台ジュニアは日々の練習に励んでいます。

 一日も早く、多くの被災地の少年団チームが練習を再開し、再び様々な大会で熱戦が繰り広げられる日が来ることを祈っています。

取材・文・写真/小林健志

前へ 1  2  3

関連記事

関連記事一覧へ