東北の元気を届ける『仙台だより』

2011年5月27日

グラウンドがない・・・。仙台市若林区の少年団S・K SCの現状

宮城さんは「仮設住宅はもちろん大切ですが、市のスポーツ課はグラウンドを確保してほしいです。(避難している方向けに)民間で空いている集合住宅の部屋も活用してほしいです」と行政への要望を訴えました。仮設住宅の建設が進む中、小学校のグラウンドが使えなくなった若林区のチームにとって、グラウンド確保は大きな課題です

 
写真左はオレンジフィールドで練習を行うS・K SCの5~6年生。写真右は七郷中央公園の傾斜のある芝生で練習を行う3~4年生。柵の奥の平らな場所では仮設住宅建設が進められています

■中身の濃い練習で全日本少年サッカー大会宮城県大会でベスト4を目指す

そんな中、チームに朗報が入りました。4月末、宮城県サッカー協会が震災から2カ月経過した5月中旬から、活動再開する方針を決め、一時は中止も検討された「全日本少年サッカー大会宮城県大会」が行われることになり、子どもたちにとって大きな目標ができました。

現在、練習は週2日しか行えません。代表の宮城さんは「週2回は本当に少ないです。満足に練習はできないですが、子どもたちには2時間みっちり動いてもらって集中させたいです」と語っており、練習の中身を濃くしようと努めています。子どもたちも意識は同じ。金子君は「練習回数が少ないので、一つ一つの練習をしっかりやって上手くなろうとしています」と語り、限りある練習時間を有効に使おうとしています。

全日本少年サッカー大会宮城県大会についてはキャプテンの阿部君は「できればベスト4に入りたいです」と目標を語り、金子君は「練習回数が少ないですが、多くやっているチームと同じくらい上手いプレーをしたいです」と意欲を見せました。宮城さんも「昨年ベスト4に入りましたので、今年もぜひベスト4に何とか入りたいです」と大会への抱負を語りました。

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