東北の元気を届ける『仙台だより』
2012年5月 1日
東北の子どもたちのために「ボールで繋ぐひとつの和」
2012年3月10日、カナダのトロントにあるSoccer World Polson Pierにて『Kick it for JapanⅡ』というチャリティイベントが開催されました。このイベントを主催したのは、以前この連載でもご紹介した「JFT(Japanese Football club of Toronto)」。カナダのトロントで活動する日本人サッカーチームです。
■サッカーを通じて何かしたい
震災1ヶ月後に、開催された『Kick it for Japan』に続き、2回目となる今回のイベント。東日本大震災から一年。「サッカーを通じて、カナダから被災地の為に何かしたい!」そんな気持ちから開催されました。
当日は、多くのJFTメンバー、ボランティアスタッフの協力のもと会場設営が行われ、フードコーナー、アートコーナー、洋服、古本、アクセサリー販売などのチャリティーバザーも開催。今年1月にトロントのJapan Foundationで開催された『3.11Portrait Project』の写真展示エリアも設置し、写真や説明ボードによる情報発信も行われました。
また、ステージではよさこい踊りや和太鼓の演奏、プロによるフリースタイルサッカーのパフォーマンスなども催され、約1000名のサッカーファミリーが来場。会場に準備された日本の国旗には多くの来場者からメッセージが書き込まれました。
※日本に限らず様々な国籍のサッカーファミリーが集結し、チャリティバザーでは、行列や売り切れのブースも続出。イベント後半には、サッカートーナメントが行われ、日本人に限らず様々な国籍のプレイヤー達が一緒に汗を流しました。
【動画】イベント当日の様子
■この震災を風化させないためにも
最後に、イベントを主催したJFT代表の渡部玲生(わたなべれお)さんは、支援者や来場者に対して以下のように感謝の気持ちを伝えました。
「JFTの思いに多くの方からご賛同、サポートをいただいたお陰でイベントも成功に終わり、義援金とメッセージを無事届けられるようになりました。ありがとうございます。今後とも、継続して活動を続けていくことでこの震災を風化させないようにしていきたいと思っております。最後になりますが、ご来場いただきました皆様、そして準備から当日に至るまで様々な形でご支援いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。また来年、Kick it for Japan 3でお会いするのを心から楽しみにしています」
このイベントを通じて集まった義援金総額は$12,860.37(約100万円)。義援金と会場で集められたメッセージは震災でサッカーをする機会を奪われてしまったサッカー選手たちのために東北サッカー協会の未来募金へ送られます。
※JFTボードメンバー(左から横山優美さん、徳山和治さん、海上誠さん、渡部玲生さん)
JFT(Japanese Football club of Toronto)//
カナダの都市トロントを中心に活動。日系カナディアン、トロントへの移住者、日系企業の駐在員、ワーキングホリデー、学生、そして現地のカナダ人など、様々なルーツを持ったプレイヤーが所属。初心者から経験者まで様々なカテゴリーのチームが活動しており、キッズから大人までを含めて100名前後のメンバーがプレーしている。
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