震災復興応援プロジェクト
2011年4月 4日
【応援メッセージ】 サッカーと子ども達の力を信じてー藤井潔監督(広島皆実高校サッカー部)
「自分にできる事」
正直、先日の代表戦(日本代表vsJリーグ選抜)の試合を見るまで半信半疑でしたがはっきりとサッカーを通じてできる事があると思えました。
失われた多くの方々の命や日常生活、ご家族や周囲の方々の想いを考えると、軽はずみな事は言えませんが先日の試合(特に1試合通じて選手たちの鬼気迫る表情)から自分もはっきりとこれからの勇気と覚悟とをもらう事ができました。
私の指導する広島県立広島皆実高校はいくつかの練習試合、強化遠征を見送らざるを得ない状況にはなりましたが、今は選手たちと一緒にグランドに立つ事ができている状況です。
自分は被災地に1億円を届ける事はできません。
被災地や被災された方々、日本の事や世界の事を想い続ける思いやりと優しさをもった数多くの人間を育てようとするのが自分の仕事です。
サッカーの力と明日の日本や世界を担う目の前にいる広島の子ども達の力を信じて前に進んでいきたいと思います。
広島は今から65年前に原子爆弾が投下され一瞬の内に25万人の方々の命が失われた土地です。
不可避であった今回の自然災害と65年前の人間の愚行を比較する事はできませんが、われわれが力を合わせて後生に語り継ぐ必要がある事に変わりはないでしょう。
時が経ってもその想いを風化させないように高校サッカーを通じて平和都市広島から発信していきたいと思います。
みなさん、頑張りましょう!!
平成23年4月
広島県立広島皆実高校サッカー部
監督 藤井 潔
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