気になるサッカーの“最新ルール”を確認しよう
2022年3月24日
プロでも引っかかること多数! サッカーで最もわかりづらいルール「オフサイド」って何!?
長かった冬に別れを告げ、春休みに入ると練習試合などの機会も増えてくると思います。
このタイミングで「あらためて基本的なサッカーのルールを確認したい!」という人にピッタリなのが今年2月に発行された『イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール(監修:公益財団法人 日本サッカー協会)』です。
2019年のルール改正でハンドの解釈やゴールキックの方法も変わっているので、"最新ルール"を確認したい人にもおすすめです。本書の中から今回は、サッカーのルールの中でも最初は特にわかりにくい「オフサイド」について抜粋して紹介します。
■「オフサイド」は゛待ち伏せ禁止"のルール
どこでボールを受けるとオフサイドになるか、わかりますか?
オフサイドを簡潔に解説すると、「待ち伏せを禁止するルール」と言えます。ゴール前に残ってプレーできないように考えられており、このルールによって競技のスピーディーさやダイナミックさ、インテリチックでクレバーな要素がサッカーに生まれています。
まずは、オフサイドポジションを理解しましょう。後方から2人目の相手競技者より前方に位置することです。多くの場合、最後方はGKなので、最後方の相手フィールドプレーヤーよりゴールラインに近い位置になります。
図のように、GKを含めた相手競技者の最後方から2人目の位置を基準にオフサイドラインがあり、そのラインよりゴールラインに近い位置にいることが、オフサイドポジションにいる状態になります。
また、最後方や最後方から2人目に複数の競技者が並んでいることがあります。その場合も、最後方から2人目が基準となります。最後方に2人の競技者が並んでいれば、そこがオフサイドラインになります。
ただし、オフサイドポジションにいるだけでは反則になりません。そのポジションにいて、味方競技者がパスしたボールに対してプレーしようとすることで、初めて反則となるルールがオフサイドです。
■「オフサイドポジション」の判定基準
手や腕が前方に出ていてもOK
オフサイドラインよりも前方に出ていればオフサイドポジションとなりますが、手や腕だけが出ていてもオフサイドポジションにはなりません。プレーできる体の部位が基準になります。
イラストのような状況では、相手競技者の右足がオフサイドラインになります。右手がそれよりも前方ですが、この場合はオフサイドラインよりも後方にいるという判定になり、オフサイドポジションではありません。
オフサイドラインの基準となる部位
オフサイドラインについても、相手競技者の手や腕は関係ありません。イラストのように相手の右手が後方に位置していますが、この場合では相手の左足先がオフサイドラインの基準になります。
相手の右手より後方にいるように見えますが、左足先よりも前方に出ているためオフサイドポジションになります。
オフサイドラインの基準になる競技者がGKであっても同じで、手や腕でプレーできるGKでもそこは基準に含まれません。
オフサイドはプロでも引っかかるプレーです。サッカーを始めたばかりの頃は特にわかりづらいルールの一つと感じるでしょう。
プレーをする子どもはもちろん、サッカー経験のない保護者の方も試合を見に行って「今どうして笛が吹かれたの?」「何が反則だったの?」と疑問に思ったこともあるのでは。
今のうちに概要だけでも知っておくことで、お子さんの試合観戦がもっと楽しくなりますよ。