あなたの街のサッカーママを直撃取材!
2016年7月 8日
「"走れ、走れ"って叫んでごめんなさい」自分がサッカーをはじめてプレーすることの難しさに気づいたお母さんの話
■「仲間」と思えば、物事の捉え方も声がけも変わる
坂本さんは、自分自身がサッカーを始めたことで、娘や息子、そのチームメイトに対する接し方が大きく変わったと言う。
「息子のチームでは、サッカー仲間として声をかけるようになりました」
サッカーを始めてサッカーの難しさを知り、身を持って経験したことで、具体的なアドバイスができるようになった。
「それまでは、走れー! とか決めろー! とか言ってたんですけど、それじゃあ何をしたらいいかわからないんですよね。コーチに「体を入れろ」と言われても、体の入れ方がわからなければ、どう動いたらいいかもわからない。初心者のときの自分もそうでしたから、そういうことも意識して声をかけています」
仲間意識が高じて、チームへの眼差しがヒートアップ、コーチに「そこまで熱く怒らないでくさい」とクールダウンを促されることもあるという坂本さんだが、上からではなく、同じ立場で気持ちをぶつけることで、子どもたちの反応も違ってくるのではと指摘する。
「チームのママさんたちにサッカーを解説することもあります。なぜいまのプレーがうまく行かなかったのかを説明すると、ママさんたちの反応も変わってきますよね」
子どもサッカーに自分のサッカーの練習や試合、週末はほぼサッカー中心という坂本さんだが、息子には楽しみながらサッカーを続けて欲しいと願う。
「自分がサッカーを始めたときに一緒に始めたママさん3人はいまも一緒にサッカーをやっています。息子には、うまくなることももちろんですが、大人になっても楽しくサッカーを続けて欲しい」
息子にとっては、サッカーを楽しんでいる母親の姿が何よりの手本。熱血だけど悲壮感はない、一生懸命だけど常に楽しむ。坂本一家のサッカーライフはこれからも続いていく。
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