【今日からできる】運動会でも速く走る方法
2019年10月11日
ひざの角度改善で速くなる! 速く走るための正しいひざの角度|動画で解説
ヴァンフォーレ甲府のフィットネスダイレクターの谷真一郎さんに「スピードアップのための5つのポイント」を教えてもらう人気シリーズ。
5回目のテーマは「ひざが上がらず、狭いストライドで走る動きの改善」です。ひざの角度を改善することで、スピードが上がる理由とトレーニング方法をご紹介します。
タニラダーを使った、速く走るための練習法も動画でご紹介しますのでご覧ください。
動きのコツを覚えて、サッカーのプレーや運動会の徒競走などに役立てましょう!
(取材・文:鈴木智之 撮影:藤森悠二)
<目次>
1.高すぎも低すぎもNG! 正しいひざの角度とは
2.徒競走、100m走で良いスタートを切るコツ
3.正しいひざの角度を身につける
4.今すぐできるスタートダッシュを決める構え方
<短期集中連載>
【今日からできる】運動会でも速く走る方法
■ひざの位置がポイント、低くても上がりすぎてもNG、正しい角度とは?
「子どもたちの走る姿を見ていると、多くの場合、ひざを上げたときの角度は、45度程度です。これでは少し低いので、意識してひざ小僧をもう一個分上げてみましょう。ひざの位置が低いと、一歩一歩のストライドが狭くなります。低い位置から地面を押すことで得られるエネルギーよりも、高いところから踏み込むほうが、受け取るエネルギーが大きいので、よりスピードを得ることができるのです」
また「ひざの上げすぎにも注意が必要」と谷さんは言います。
「足を上げすぎると、重心が後ろに傾き、踏み出す足に体重を乗せることができません。足を上げすぎず、低すぎない、(ひざを)90度の高さまで上げて、踏み出した足に体重を乗せて、足首の角度を変えて地面をしっかり踏み込み、地面反力を得ましょう」
【速く走る方法】低すぎも上げすぎもNG 「正しいひざの角度」とは
■徒競走、100m走で良いスタートを切るコツ
最後に、谷さんに運動会で良いスタートをするときのコツを教えてもらいました。
「位置について、よーい、ドンのときに、どう体を使うと良いスタートが切れるのでしょうか? やってしまいがちなのが、位置について、ヨーイの状態で、左肩が下がり、右肩が上がった状態で構え、姿勢が崩れてしまうこと。その姿勢で走り出すと、かかと接地(連載第4回「速く走るための正しい足の着き方」)になりやすいので、スタートからスピードに乗ることができません」
スタート時のポイントは「進行方向に向かって半身(はんみ)になり、顔を上げる姿勢」だそうです。
「『位置について』で左足を前、右足を下げて半身の姿勢を作ります。『ヨーイ』で体の力を抜き、『ドン』で右足で地面を踏み、勢いをつけて左足を踏み出すと、良いスタートが切れます」
徒競走のスタート時のコツは、意識さえすればすぐにできるようになります。また、「速く走る方法」を身につけることは、サッカーのプレーでも役立ちます。
ぜひ動画を見ながら何度か練習し、自分のものにしてみてください!
【補足】力まずリラックスしていい姿勢を取る習慣を身に着ける方法>>
【正しいひざの角度を身につける】
明日の運動会で使える! 小学生が今すぐできるスタートダッシュを決める構え方
【100m走、徒競走で誰より速くスタートを切るコツ】
谷真一郎(たに・しんいちろう)(ヴァンフォーレ甲府・フィットネスダイレクター)
筑波大学在学中に日本代表へ招集される。同大学卒業後は柏レイソル(日立製作所本社サッカー部)へ入団し、1995年までプレー。 引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年から2019年までヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。2020年よりヴァンフォーレ甲府のフィットネス関連の活動に携わるフィットネス・ダイレクターに就任。
『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』
※肩書など修正して再アップします