スポーツ先進国の親たちが学ぶ!スポーツペアレンティング講座とは

2016年12月12日

ポジティブな声掛けと改善点の指摘の割合は5:1が理想。わが子の「エモーショナル・タンク」を満たそう

■親とコーチの話し合いの場でもポジティブと指摘の割合は5:1が理想

オンラインコースには、米国プロバスケットボールのNBAでブルズやレイカーズを、ヘッドコーチとして常勝チームに導いたフィル・ジャクソン氏が登場し、「ポジティブと批判の割合を意識していた」と語っています。
 
ジャクソン氏は選手に「あなたは熱心にプレーしている。あなたがこういうことをやろうとしているのは、よく分かっている。ただ、そう考えた通りにはなっていない。それで…」と、改善するべき内容を切り出していたそうです。そのうえで、話をする選手によっては、どうしてもその割合が5:1にならず、3:1ぐらいになっていたことも明かしていました。
 
「ポジティブ・コーチ・アライアンス」のブックレットでは、このポジティブと指摘の5:1の割合を、保護者とコーチ間の話し合いの場でも適用することを薦めています。大人もお互いに前向き、幸福感で「エモーショナル・タンク」を満たして、チームを運営できるようにとしています。
 
講座を受けてみて、改善して欲しいところをアドバイスしたいために、わざわざポジティブな内容を話の頭に持ってくるというのは白々しいことかもしれないとも思いました。
 
それでも、大人側から子どもを見る場合は、どうしても直して欲しいところばかりが目につきます。だからこそ、以前より成長しているのはどういったところか、子どもが努力したり、挑戦したりしていることを探すように心がけたほうがよいということでしょう。そして、認めてあげることと、改善するべきことの指摘の割合が2:1を下回らないことを心の片隅に留めておけたらいいのではないかと感じました。
 

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