足が速くなる!秋本真吾のつま先力トレーニング ~わかりやすい動画解説付き~
2016年4月12日
足が速くなる方法はコレだ! 速く走るための正しいフォームを身につける秘訣【今すぐできる4つのポイント】
運動会の徒競走で速く走りたい! と思っているサッカー少年・少女は多いはず。では、どうすればタイムを縮めることができるでしょうか?
元陸上選手でプロスプリントコーチとしてJリーガーやプロ野球選手に走りの指導を行っている秋本真吾さんに誰でも、いますぐにできる"足が速くなる4つのポイント"を教えてもらいました。
「足が遅いから......」と諦めるのは早いです! 正しいフォームの走り方をすればタイムは縮みます。
(取材・文 北健一郎 コンテンツ提供 KADOKAWA)
■1.正しい姿勢は、首を引いて膝を伸ばす
速く走るために、まず意識してほしいのが正しいフォームを身に着けることです。足が遅い、スピードが出ない人の多くは、フォームを見直すことでタイムが大幅に伸びます。
日常の生活で、自分でも気がつかないうちに座っている姿勢や、立っている姿勢が、崩れてしまいがちです。背中が丸まってしまったり、顎が前に出てしまったり、楽な姿勢をとろうとして、膝が曲がったりしてしまうものです。
しかし、速く走るためには身体を「真っすぐな状態」にすることが大切です。
正しい姿勢をとったら、そこからフォームを作っていきます。真っすぐな状態のまま、体を前傾姿勢にしていくと、自然と後ろ足のかかとが浮くはずです。こうすることでつま先で地面を強く蹴って、反発力を生み出せます。
ポイントとなるのが1歩目~3 歩目までの足の着く位置です。足が自分の体から遠い位置に着いてしまうと、つま先ではなくかかとのほうから接地してしまいます。かかとから接地すると、ブレーキがかかったような状態になり、加速していくことができません。
■2.胴体を動かさずに腕だけ振るイメージ
速く走るには「良い姿勢を崩さないこと」が大切です。腕を大きく振っても、足を高く上げても、フォームが崩れているとトップスピードは出せません。立っている状態で首を後ろに引きます。顎を引くというよりも首を後ろに下げるイメージを持ちましょう。
頭のてっぺんから足の先まで、まっすぐに「芯」が通っているような状態が、良い姿勢です。首が体よりも前に出ていたり、膝が曲がったりしないように気をつけて下さい。常に自分の姿勢をチェックする意識を持つことが重要です。
【補足】正しい腕振りの身に着け方を動画で解説 詳細はこちら>>
■3.最初の一歩は身体より後ろに着く
スタートダッシュで大事になるのが最初に地面に着く「1歩目」の位置。前の足は自分の体よりも「後ろ」に着くイメージを持ちましょう。こうすることで体の力をつま先にしっかりと乗せることができ、爆発的なスタートにつながります。
サッカーの試合中にボールが転がってきたり、マークを外されて相手を追いかける状態になったとき、焦って動こうとして「1歩目」を自分の体よりも遠い位置に着いてしまいがち。そうすると、つま先に体重が乗らず、スピードが出ない原因になります。
■4.マーカー走でフォームをチェック
正しいフォームで走るためのトレーニング「マーカー走」です。自分の歩幅にあった場所にマーカーを置くことで、正しい位置で力を発揮できる接地場所を見つけることができます。自分のピッチやストライドに合わせてマーカーの間隔を調整しながらやってみましょう。
ポイントになるのが、助走をとってスピードをつけた状態でマーカーにアプローチしていくことです。助走でスピードが十分に出ていないと、体の後ろで足を着くことができず、地面に力が加わらない走りになってしまいます。