W杯出場パパに聞く!親子で楽しむ「2018年ロシアW杯」の観戦術
2018年1月12日
名波浩が語る「日本代表の10番に必要なもの」とは? W杯ロシア大会の展望と、わが子とサッカー観戦を楽しむコツ
■日本代表の10番に必要なもの
――名波さんは日本代表の10番を背負ってプレーしてきましたが、10番とはどのような背番号でしょうか?
ゲームを決める、チームを劇的に変化させられる選手がつける番号ではないかと思います。
代表の10番の重さは、つけた人間にしかわかりません。その重みに耐えるパーソナリティーも必要で、ただサッカーがうまい、リーダーシップがあるだけではだめなんですよね。
僕は外的な要因をある程度シャットアウトできるタイプで、周りから何を言われても気にしませんでした。僕の後に10番をつけた中村俊輔は批判やネガティブな意見をモチベーションに変えていたそうです。
自分に合ったプレッシャーとの付き合い方も大事だと思います。
――名波さんがW杯に出た1998年と、2018年のW杯に出る選手の気持ちは違うと思いますか?
僕達の頃はアジア予選を突破して、W杯の出場権を獲得することが目標だったので、W杯本大会は付録みたいなものでした。だからW杯予選に比べて緊張もしなかったし、「バティストゥータは良い匂いがするな」と感じる余裕もありました(笑)。
いまの選手たちは、ブラジルW杯のリベンジを果たしたいと思っている選手も多いし、W杯で活躍してステップアップを狙っている選手もいます。その意味でも、僕達の頃とは全然違いますよね。
――W杯でプレーした先輩として、いまの選手たちにアドバイスをするならば、どのような声をかけますか?
僕が代表に関して思うのは、日本サッカーのために身を粉にして頑張ってくれた、諸先輩方の思いを背負いながらプレーしてほしいということです。これは三浦知良さんや井原正巳さん、柱谷哲二さんなどの先輩から言われたことなのですが、我々は日本サッカーが強くなるためのモデル、データの一部なんだと。だから自分のことだけを考えるのではなく、ドーハの悲劇であったり、悔しい思いをした先輩方がいて、いまがあることを忘れないでほしいです。そして、何年後かに日本がW杯を単独開催するときがあれば、そういう思いの選手たちが集まってくれればいいなと思っています。
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いよいよ今年、W杯ロシア大会が開催されます。サッカー好きな大人はもちろん、サッカーが大好きな子どもたちも、憧れのサムライブルーの選手たちが活躍する姿をテレビ観戦することでしょう。
その時に、「どうしてあの場所にパスを出したんだろう」など、お子さんの考える力を上げるような質問を織り交ぜながら、一緒にサッカーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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