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2018年12月23日
「PUMAひとすじ」キングカズが50歳を超え現役を続ける原動力とは 高校サッカー選手権への応援メッセージも
12/23(日)、スーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店にて、"キングカズ"こと三浦知良選手のトークショーが開催されました。
PUMA主催のこのイベントは、3連休の中日ということもあり、サッカー少年らしきお子さん連れの親子や「カズ世代」のファンが多数来場し、大盛況となりました。
シーズンが終わったばかりというのに、昨日までグアムで自主トレをしていたという三浦選手。50代の今も現役にこだわり続けるあくなきサッカーへの情熱や、PUMAが協賛を務める高校サッカー選手権へ応援メッセージも寄せてくれました。
PUMAとの関係は、「プロになる前から履いていて、プロになった時に契約してくれたのがPUMA。それからずっとPUMAひとすじです」と語った三浦選手。
「シューズの仕様へのこだわりは多くないですが、今でこそ多くのメーカーや選手がやっている、最初に刺繍を入れて試合に出たのは僕とPUMAが初めてではないかなと思います。日の丸を入れたりもしました。そういう事をしている選手は世界的にいなかったですね」と、パイオニアらしいエピソードも明かしてくれました。
31日に開幕する全国高校サッカー選手権の協賛がPUMAということもあり、選手権に話が及ぶと「高校サッカー、ユース年代も見ますよ。技術だったり、戦術だったり、若い年代からどんどん進化しているなと感じます」と語り、最新の指導が受けられる最近の若い選手たちを羨ましいとも。そして、参加する選手たちには「高校生年代の大会の最高峰ですからね。今までも色々な素晴らしい選手が出てきましたが、特に高校年代は練習等で一番色々なことが取得できるので、1人でも多く日本のサッカーを背負う選手が出てきてほしいですね」とエールを送りました。
ご自身の小中学生時代は、ドリブルやリフティングばかりやっていたという三浦選手。試合よりもどれだけ自由にボールを扱えるようになるかを重要視していたそうで、「今の育成年代がやっているようなシステムだったり、戦術だったりとかは一切考えてなくて。どうやってディフェンスを抜くか、それしか考えてなかったですね」と当時を振り返りました。
三浦選手にとっては海外=ブラジルで、ペレに憧れていたそう。当時ブラジルのサッカーと言えば個人技でドリブルで敵を抜く、1対1技術を生かしてサッカーをするという印象を持っていたそうですが、今ほどテレビで海外の試合が見られる次代ではなかったため、イメージと人から聞いた話でブラジル人のプレーを真似していたと回想しました。
サントスのジュニアにいた時に、憧れのペレに『がんばれよ』声をかけてもらったときはとても嬉しかった。と明かした後、「彼は撮影が終わってシャワーを浴びて、全裸だったのですが、興奮しましたね(笑)。当時40代ぐらいだったのですが素晴らしい身体でした」と語り、会場は笑いに包まれていました。
一方で、へこむこと、挫折感もたくさん経験し、それを糧に成長してきたとも語ってくれた三浦選手。ブラジルでプレーをしていた16歳頃の話として、日本との環境の違い、体格差やレベルの違いなどプロへの道がいかに厳しいかを目の当たりにしたときもあったと言います。そのたびに「トレーニングするしかない、こういう体験をするために来ているんだ」と自分の原点に立ち帰っていたそうです。
そうやって自分で乗り越えてきた経験が、プロとして長く活躍できる理由の一つなのでしょう。
また、今サッカーをしている若い選手たちに向け、「ツライ練習もあるかもしれませんが、サッカーは楽しいものですから、『ドリブルが上手くなる』『フェイントが上手くなる』などなんでもいいので何か目標を立てて毎日毎日向かっていってほしいなと思います」とアドバイスを送りました。
「純粋にサッカーが大好き。見る事、指導することより自分がプレーすることが一番好き。その気持ち、その情熱が衰えていない」と50歳を超えても現役プロ選手としてサッカーを続ける原動力についても語ってくれた三浦知良選手。
来シーズンの目標として「1試合でも多く試合に出たい」と、尽きることのないサッカーへの情熱こそがキングであると感じさせてくれました。
トークショーの最後には、ジャンケン大会でサイン入りグッズがもらえるイベントを実施。当選者は小学生の男の子でしたが、お子さん本人より「お父さんがファンで」とのことで、なんとお父さんとも記念撮影&ハグとファンを大事にする一幕も。
最後は参加者たちと記念撮影をするなど大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。