■お弁当づくりのコツは「カラフル」! 弁当箱の大きさもポイント
お弁当をつくる際には、お弁当箱の中を俯瞰して見て、「カラフルであるかどうか」をチェックポイントにするとよいそう。
お弁当に、白、赤、黒、黄、緑の五色があるととても鮮やかに見えます。何色にどんな栄養素が含まれているのかを厳密にわけることはできませんが、色合いだけでも栄養素の偏りが感じられたりすることがありませんか?
色が偏っていると、使っている食品の偏りから、栄養素が偏っていることがわかります。
この5色がすべてお弁当箱の中にあり、にぎやかかどうかを意識するだけで、栄養バランスが整います。例えば「今日は黒がないな」と思ったら、冷凍庫にストックしたひじき煮を入れるだけで、見た目も栄養のバランスも良いお弁当になるのだそうです。これは簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
お弁当づくりのコツでもう1つ川端さんから、興味深いお話を伺いました。
「お弁当づくりについて意識することは質はもちろんですが量も大切です。お弁当箱の大きさで摂取カロリーが左右されます。容量が500mlのお弁当箱だと500kcalになるのがだいたいの目安といえます。サッカーをしている子どもたちには1食1000kcalは摂ってほしいので、お弁当箱の容量が1000mlに満たない場合はお弁当箱にはおかずだけを入れて、おにぎりは別にすると、必要なカロリーが摂取できます」
サッカーを頑張るわが子の健康とパフォーマンスのために、上手に冷凍食材、冷凍食品に頼ってみてはいかがでしょうか。
川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
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文:小林博子