今年から全日本少年サッカー大会が8人制になり、U-12年代の公式戦では8人制が導入されています。そこでこのコーナーでは、8人制のなぜ? について解説するとともに、より深く8人制を理解するためのポイントをお伝えしたいと思います。5回目の今回は「フォーメーションについて」です。
■積極的にボールにかかわろう!
8人制のフォーメーションはいくつかあります。日本サッカー協会が推奨しているのは、2-3-2です。これは最終ラインが2人、中盤が3人、前線が2人のシステムです。2-3-2のチーム同士が試合をすると、各ポジションがマッチアップする(1対1になる)形式になり、8人制導入の「個を伸ばす」という観点から、理想的なシステムとされています。
1対1の場面が多くなると、これまで以上に選手一人にかかる責任が重くなります。責任の重い、シビアな状況でのプレーを繰り返すことで、選手の成長に役立つと考えられています。また、攻撃のときにリスクを冒して攻め上がればチャンスになる一方、守備が消極的になると、失点に直結します。試合に勝つためには、選手一人ひとりが積極的にボールにかかわることが求められます。