こころ

2011年1月25日

【第9回】子どものやる気を引き出すために --「サッカーで学ぶ、チカラ」

私が思うに、そもそも自信は「付けてあげるものではない」と考えています。自信は、自ら湧き上がってくるものです。自信の湧き上がる源泉は、自分で考え自らの意思で選択し、行動を起こして得られた成功体験の結果として、確保できるものだと思います。

従って、自分が考え、自分の意思で決定し、行動に移す環境を指導者が創ることが、第一だと思います。

サッカーはこれらのプロセスを踏むことに適したスポーツです。もっと言うと、サッカーは上記のプロセスなくして、成り立ちません。ですから指導者、保護者は、子どもが『自分で考え、自らの意思で選択する』ようなアプローチをしてあげてほしいと思います。

サッカーは、子どもがそのような意識を持つためのきっかけづくりとなりうるスポーツです。サッカーという良い教材を使って、大人と子どもが手を取り合い、共に成長していきたいと願っています。

本田恵三//
社団法人日本青少年育成協会本部所属。少年サッカー指導歴15年のベテランコーチ。子どもたちのやる気を引き出す理論と手法に定評がある。

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